旭町北野神社|田柄の北野八幡さま
旭町北野神社の概要
旭町北野神社は、練馬区旭町にある北野神社です。旭町北野神社の創立年代不詳ですが、康平年間(1058-1065)に創祀したと伝えられます。上田柄の氏神として地元の崇敬を集め、田柄の北野八幡さまと通称されます。
社号 | 北野神社 |
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祭神 | 菅原道真公 |
境内社 | 法光稲荷堂、鬼子母神堂、東照大権現堂 |
相殿 | - |
祭日 | 例大祭10月3日 |
住所 | 練馬区旭町1-26 |
備考 | - |
旭町北野神社の由緒
旭町北野神社は、江戸時代初期に小島家の鬼門除けに天神社として創建したといいます。
「練馬の神社」による旭町北野神社の由緒
当社は、旧土支田村下組名主小島家の伝えによると、江戸初期に同家の鬼門除けとして創建されたものであるが、次第に村人たちの崇敬するところとなったとされる。「享和四年 土支田村村方之儀明細書上帳下書」 に「御除地壱反弐畝歩一、天神 長三間横弐間 別当持本覚寺 但小社二付縁起等無御座候 同一、稲荷 九尺五尺 同 ……」とある。明治維新までは本覚寺が別当の天神社であったが、神仏分離で北野神社と称するようになった。境内には法光稲荷神社がある。この法光は本覚寺の山号であり、前出文書に稲荷とあるのはこの社のことであろう。
境内石造物で古いのは明治34年(1901)の水盤である。社殿は昭和40年(1965)の改築で天満宮の額を掲げている。なお、境内入口に弘化3年(1846)の題目塔がある。これは安政大地震で倒れたのを現在地に移転したものという。他に稲荷社前に力石や明治43年(1910)の征露記念碑、平成18年(2006)建築の鬼子母神などを祀る祠がある。
境内樹木は少なく目立つのはサクラとヒノキである。かなりの古木と思われる幹上部が折れたツバキがある。(「練馬の神社」より)
練馬区教育委員会掲示による旭町北野神社の由緒
本覚寺と北野神社(天満宮)
本覚寺は日蓮宗で、雑司谷法明寺末、山号を法光山といいます。創建の時代は詳かではありませんが、開山の寺の記録で日栄上人(寛永19年1642寂)、新編武蔵風土記稿で日円上人(元和3年1617寂)と伝えます。開基は法光院常蓮、俗名小島兵庫(慶長元年1596没)とありますから、江戸初期の創建にちがいありません。
北野神社(天満宮)は、小島家の伝えでは、同じ頃同家の鬼門除けとして建立され、のちに村人から「八丁堀の天神様」と呼ばれ崇敬をあつめました。幕末までは本覚寺が別当の天神社でしたが、明治の神仏分離で北野神社と称しました。今も神仏習合時代のたたずまいを残しています。
本覚寺の「天眼願満日蓮大菩薩像」は室町時代の作と伝え、近在はもちろん、江戸市中からの信仰もあつめてきました。門前の日蓮聖人五百遠忌題目碑は安永2年(1773)に江戸下町の講中と、土支田村の人びとによって建立されたものです。寄進者の中に御殿女中らしい名も見られ、信仰の層の広さがうかがえます。
北野神社には江戸時代からの絵馬が数多く奉納されています。祭神菅原道真公に学問の向上成就を祈願したものでしょう。境内に法光稲荷が祀られています。(練馬区教育委員会掲示より)
旭町北野神社の周辺図
参考資料
- 「練馬の神社」(練馬区教育委員会)