豊栄稲荷神社|もと渋谷駅近くに鎮座
豊栄稲荷神社の概要
豊栄稲荷神社は、渋谷区渋谷にある稲荷神社です。豊栄稲荷神社は、元禄16年(1703)8月の創建と伝えられます。もと渋谷駅近くにあったものを、金王八幡宮隣の当地へ昭和36年遷座しました。
社号 | 豊栄稲荷神社 |
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祭神 | 田中稲荷大神、豊沢稲荷大神 |
相殿 | - |
境内社 | - |
例祭日 | 初午祭2月 |
住所 | 渋谷区渋谷3-4-7 |
備考 | - |
豊栄稲荷神社の由緒
豊栄稲荷神社は、元禄16年(1703)8月の創建と伝えられ、もと渋谷駅近くにあったものを、金王八幡宮隣の当地へ昭和36年遷座しました。
東京都神社名鑑による豊栄稲荷神社の由緒
鎌倉時代のころ、渋谷家の祖河崎土佐守基家の曾孫渋谷高重によって創建せられたと伝えられている。元渋谷川の辺、渋谷駅の近くにあった。渋谷川が渋谷城の壕に利用されていたので、文化のころ(一八〇四-一八)までは「堀ノ外稲荷」と称せられ、その後「田中稲荷」と称せられていた。また川の端にあったので「川端稲荷」ともいわれた。(東京都神社名鑑より)
新編武蔵風土記稿による豊栄稲荷神社の由緒
(中渋谷村)稲荷社
田中稲荷と號す、中豊澤村東福寺の持。(新編武蔵風土記稿より)
豊栄稲荷神社所蔵の文化財
- 庚申塔群(渋谷区指定有形文化財)
庚申塔群
庚申信仰は江戸時代に庶民の娯楽を兼ねて流行し、それによって各地に庚申塔が建てられました。
二三には十三基の庚申塔が集められていますが、像容はまちまちです。
一般的に見られる六臂の青面金剛像だけのもの、その下部に天邪鬼や三猿を配したもの、三猿のみのもの、及び「為庚申供養」と文字だけを刻んだものなどがみられます。これらは町や村の辻に建てられたこともあって、右から七番目の塔には「めぐろ・こんわう遁」 と刻まれていて、道しるべを兼ねていました。また、すべての塔の下部に建立者の名前が刻まれていますが、右から三番目のものには渋谷伝左衛門以下同姓の名が見え、旧領主渋谷氏との関連があるかどうか興味がもたれます。
庚申信仰の内容については、境内の「庚申塔略記」をお読みになって下さい。(渋谷区教育委員会掲示より)
豊栄稲荷神社の周辺図