亀命山慈光院|墨田区立花にある曹洞宗寺院
慈光院の概要
曹洞宗寺院の慈光院は、亀命山と号します。慈光院は、葛西三郎清重四代之孫出雲守武常が開基となり、妻と子亀命丸の菩提のために永正11年(1514)に創建したと伝えられます。智証大師の作による弁財天の像が守護神、この地の七福神として置かれていましたが戦火で焼失してしまったといいます。
山号 | 亀命山 |
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院号 | 慈光院 |
寺号 | - |
住所 | 墨田区立花1-29-3 |
本尊 | 聖観世音菩薩 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
慈光院の縁起
慈光院は、葛西三郎清重四代之孫出雲守武常が開基となり、妻と子亀命丸の菩提のために永正11年(1514)に創建したと伝えられます。
新編武蔵風土記稿による慈光院の縁起
(亀戸村)慈光院
同宗同末(禅宗曹洞派豊島郡橋場村総泉寺末)、亀命山と号す。本尊観音を安す。当寺は葛西三郎清重四代之孫出雲守武常、其妻女及び一子亀命丸菩提のため、永正11年開基せりと云。されど諸家大系図等に拠れば、武常は秩父将常[一作常]の三男にして、清重より四代以前の祖なり。然れば其年代最古かるべきを、永正11年の開基とするもの年暦符号せず。恐くは当寺後年葛西氏庶流の者の開基せるを、古寺なる事を證せんとて妄に付会し、年代をも失ひしにあらずや。位牌に慈光院考額知舜大姉永正11年10月5日、亀命院黄琳梅金童永正2乙丑2月10日とあり、是武常の妻及ひ一子亀命丸の法号とす。また当寺開基心翁傳公元和3丁巳年2月15日としるせし位牌あり。是中興の開基なるにや。もし武常が法号とせんには年代たがえり。開山嶺巌は萬冶2年8月9日寂すと云。是も中興の僧なるべし。(新編武蔵風土記稿より)
「墨田区史」による慈光院の縁起
慈光院(立花一丁目二九番三号)
亀命山と号し、曹洞宗橋場総泉寺の末寺である。永正十一年(一五一四)の創建と伝えられ、聖観世音主菩薩を本尊としている。
境内の弁天堂は吾妻弁財天を安置しており、ほかに元禄六年(一六九三)銘の庚申塔などがある。(「墨田区史」より)
慈光院所蔵の文化財
- 元禄6年銘庚申像
慈光院の周辺図