西岸寺|文京区春日にある浄土宗寺院

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東光山西岸寺|山の手三十三観音霊場

西岸寺の概要

浄土宗寺院の西岸寺は、東光山荘厳院と号します。西岸寺は、関口大泉寺開山一蓮念譽の弟子だった本蓮社覺譽上人長察和尚が元和2年(1616)に開山、第十世巌譽上人が中興したといいます。山の手三十三観音霊場4番です。

西岸寺
西岸寺の概要
山号 東光山
院号 荘厳院
寺号 西岸寺
住所 文京区春日1-12-12
宗派 浄土宗
葬儀・墓地 -
備考 山の手三十三観音霊場4番



西岸寺の縁起

西岸寺は、関口大泉寺開山一蓮念譽の弟子だった本蓮社覺譽上人長察和尚が元和2年(1616)に開山、第十世巌譽上人が中興したといいます。

「小石川區史」による西岸寺の縁起

東光山荘嚴院西岸寺。浄土宗鎮西派、大本山増上寺の末寺。本尊は阿彌陀如来。元和四年に本蓮社覺譽上人長察和尚(延寶三年正月九日寂)が開創したもので、寛政の頃第十世の巌譽上人が中興し、文政の頃には境内拝領地九百九十七坪餘あつた。尚ほ寺傳其他によれば、當寺は初め今の陸軍工科學校の地にあつたが、水戸邸開設と共に現地へ移つたものだと云はれる。
現本堂は昭和三年の改築で、境内には維新前後の侠客として名高い相政事相模屋政五郎の墓がある。(「小石川區史」より)

東京名所図会による西岸寺の縁起

西岸寺
西岸寺は、同町(小石川仲町)に在り。常泉院の北隣なり。浄土宗にして東光山と號す。表門は石造にて。山號を金字もて題表せり。開山は本蓮社覺譽上人長察和尚。(相模國小田原人延寶三年正月九日寂)元和四年の創建に係る。
境内に日限不動明王を鎮祀す。其の石盥に安永六丁酉九月とあれば。其の頃よりのものにや。
小石川志料に云。東光山西岸寺。浄土増上寺末。本堂九間四面。本尊阿弥陀如来。立像三尺。恵心僧都作。
本堂に向ひ右に左の碑あり。
信州善光寺一體分身善光寺如来。
武田信玄傳来尊像。
本堂に左の位牌あり。表に
浅野内匠頭位牌
梶川氏祖先代々一切精霊
元禄十四辛巳年
冷光院殿前少府朝散大夫吹毛玄利大居士
三月十四日
浅野内匠頭家臣四十六人等
裏に 施主 梶川輿惣兵衛母 馨川院
鐘楼。本堂に向ひ右にあり。(東京名所図会より)

御府内寺社備考による西岸寺の縁起

芝増上寺末 小石川不唱小名 
東光山荘厳院西岸寺、境内拝領地997坪余。
起立ノ儀元和2年と申候。
開山本蓮社覚誉上人長察大和尚延宝3年正月9日示寂、生国相州小田原剃髪シ師○当地目白関口大泉寺開山一蓮念譽ノ弟子也。附法ノ師増上寺中興善光観智国師也。
中興荘蓮社厳誉上人林阿可作芘○察和尚安永元年12月6日入寺寛政8年3月19日示寂。
本堂9間7間。本尊阿弥陀如来恵心僧都作木立像。観音勢至。(御府内寺社備考より)


西岸寺の周辺図


参考資料

  • 「小石川區史」
  • 東京名所図会
  • 御府内寺社備考