古木山東傳院|千葉介輔胤創建
東傳院の概要
印旛郡酒々井町墨にある曹洞宗寺院の東傳院は、古木山と号します。東傳院は、千葉介輔胤が文明10年(1478)に創建、その後無住となっていた当院を超林寺五世松岩周鶴大和尚が永正元年(1504)に再建、曹洞宗寺院として開山したといいます。明治6年には第六百六十番墨小學校が当院内に開校しています。境内大師堂は、佐倉組十善講内郷組札所と思われます。
山号 | 古木山 |
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院号 | 東傳院 |
寺号 | - |
住所 | 印旛郡酒々井町墨773 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東傳院の縁起
東傳院は、千葉介輔胤が文明10年(1478)に創建、その後無住となっていた当院を超林寺五世松岩周鶴大和尚が永正元年(1504)に再建、曹洞宗寺院として開山したといいます。明治6年には第六百六十番墨小學校が当院内に開校しています。
「酒々井町史」による東傳院の縁起
東伝院
古木山東伝院は墨大字大広台七七三にあり、墨区の本村とは離れて馬橋区に接した地にある。曹洞宗の寺院で本尊は釋迦牟尼仏である。
由緒
寺伝によると、文明十年(一四六九)九代千葉介輔胤の創建とあるが、その後、長く無住寺となっていた。永正元年(一五〇四)成田市台方の超林寺五世松岩周鶴和尚が開山となって再建し、超林寺の末寺になったと伝えられている。
曹洞宗の寺院は佐倉付近に数か寺あるが、いずれも戦国期の本佐倉城時代の創建である。このうち最も古いものは超林寺と東伝院で、超林寺も開基は東伝院と同じく文明十年千葉介輔胤であり、常陸大雄院五世貴田周裔和尚の開山となっている。伊篠の浄泉寺は延徳二年(一四九〇)千葉氏一族粟飯原胤光の創建、大佐倉の勝胤寺は一二代千葉介勝胤の創建とある。本佐倉光徳院、佐倉市の勝寿寺、勝全寺、東慶寺、隆祥寺の五か寺は勝胤寺の末寺として創建されたもので、千葉氏と有縁のものばかりである。(「酒々井町史」より)
「印旛郡誌」による東傳院の縁起
東傳院
墨村字大廣台にあり曹洞宗にして超林寺末なり釋迦如来を本尊とす宗祖道元禅師より十五世之法孫超林寺住代五世松岩周鶴和尚創立永正元甲子年四月當院建之開基之義不明今至明治十二年(月に晃)得三百七十六年なり堂宇間口十一間奥行五間境内一千一坪(官有地第四種)あり住職は天羽全孝にして檀徒二百八十八人を有し管轄廳まで六里八町四十三間あり境内佛堂一宇あり即
一、大師堂 弘法大師を本尊とす由緒不詳建物三箇あり
また境外佛堂一宇あり
一、觀音堂 馬頭觀世音菩薩を本尊とす寶暦三癸酉年四月建立開基墨村山崎清兵衛にして境内七十六坪を有し建物間口二間三尺奥行二間(寺院明細帳)(「印旛郡誌」より)
東傳院の周辺図
参考資料
- 「酒々井町史」
- 「印旛郡誌」
- 曹洞宗古木山東伝院|千葉県酒々井町の寺院