会津さざえ堂。国指定重要文化財、旧正宗寺三匝堂
会津さざえ堂の概要
会津さざえ堂は、会津若松市一箕町にある名所旧跡です。会津さざえ堂は、正宗寺の住職郁堂が寛政八年(一七九六)に造立、堂内を巡ると三十三観音を巡礼できる堂宇として利用されていたといいます。正面から入ると右回りに螺旋状のスロープで登り、頂上の太鼓橋を越えると降りの左回りスロープとなって背面出口に通じ、昇降を通じて建物内を三度回ることから三匝堂とも呼ばれ、国重要文化財に指定され、会津の三十三観音めぐり(日本遺産)の構成文化財にもなっています。
名称 | 会津さざえ堂 |
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みどころ | - |
区分 | 国指定重要文化財、日本遺産「会津の三十三観音めぐり」の構成文化財 |
住所 | 会津若松市一箕町八幡滝沢155 |
備考 | - |
会津さざえ堂の由緒
会津さざえ堂は、正宗寺の住職郁堂が寛政八年(一七九六)に造立、堂内を巡ると三十三観音を巡礼できる堂宇として利用されていたといいます。正面から入ると右回りに螺旋状のスロープで登り、頂上の太鼓橋を越えると降りの左回りスロープとなって背面出口に通じ、昇降を通じて建物内を三度回ることから三匝堂とも呼ばれ、国重要文化財に指定され、会津の三十三観音めぐり(日本遺産)の構成文化財にもなっています。
境内掲示による会津さざえ堂の由緒
会津さざえ堂(旧正宗寺三匝堂)
さざえ堂は1796年に建てられたといわれる高さ16.5m、回廊の付いた六角三層の仏堂です。正面から螺旋状に右回りで上り、頂上の太鼓橋を越えると左回りの下りスロープになっていて背面出口に通じます。このような構造は木造建築として非常に珍しく、世界唯一の貴重な建物です。(境内掲示より)
県教育委員会掲示による会津さざえ堂の由緒
六稜三層形式向拝付、銅板葺き(もと木羽葺き)
「さざえ堂」の通称があり、高さ約一六・五メートルで。初層真径約六・三メートルの六角形平面に回縁を付け、正面には唐破風の向拝を付している。
正面から入ると右回りに螺旋状のスロープで登り、頂上の太鼓橋を越えると降りの左回りスロープとなって背面出口に通ずる。昇降を通じて建物内を三度回ることになるところから三匝堂の名がある。スロープの内側に沿って西国札所の三十三観音像が祀られ、一度入ると巡礼を終えたことになるという、いわば江戸時代における庶民のための身近な巡礼の建物であった。
『新編会津風土記』には「円通三匝堂」と見え、寛政八年(一七九六)の造立 と記され、また会津若松の実相寺の僧郁堂の建立とされている。
仏堂建築としては、他に例を見ない特異なもので、六本の心柱(円柱)と同数の隅柱(六角柱)を駆使して、二重螺旋のスロープを造り上げた考案者である郁堂と棟梁の創意と技術には大きな意義がある。(福島県教育委員会掲示より)
境内掲示による会津さざえ堂の由緒
旧正宗寺三匝堂
1796年に建立された、高さ16.5メートル、六角三層の堂であり、正宗寺の住職であった僧郁道が考案した。
二重らせんのスロープに沿って西国三十三観音像が安置され、参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができるつくりになっている。観音像は明治時代の神仏分離令により取り外され、現在は松平容敬が編纂した会津藩の道徳の教科書と言われる「皇朝二十四孝」の絵額が掲げられている。また、上りと下りが別の通路になっている構造により、参拝者がすれ違うこと無く参拝できる世界的に珍しい建築様式である。(「極上の会津プロジェクト協議会”会津の三十三観音めぐり”ストーリー」掲示より)