卯の花清水。芭蕉の句「卯の花」にちなんだ湧水地
卯の花清水の概要
卯の花清水は、平泉町平泉柳御所にある名所旧跡です。卯の花清水は、松尾芭蕉が詠んだ句「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」にちなんで、当地の湧水を卯の花清水と呼び習わしてきた湧水地跡です。「卯の花」の句は、白い卯の花を見た芭蕉が、源義経とその妻子の最期を見とどけ燃えさかる火炎の中に飛び込んで消え去った老臣兼房の白髪を重ね合わせた句で、歌碑も当地にあります。(現在は水涸れ、湧水はありません)
名称 | 卯の花清水 |
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みどころ | - |
区分 | 特別史跡 |
住所 | 平泉町平泉柳御所 |
備考 | - |
卯の花清水の由緒
卯の花清水は、松尾芭蕉が詠んだ句「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」にちなんで、当地の湧水を卯の花清水と呼び習わしてきた湧水地跡です。「卯の花」の句は、白い卯の花を見た芭蕉が、源義経とその妻子の最期を見とどけ燃えさかる火炎の中に飛び込んで消え去った老臣兼房の白髪を重ね合わせた句で、歌碑も当地にあります。(現在は水涸れ、湧水はありません)
「岩手県町村誌」による卯の花清水の由緒
(平泉村)
該当記載なし(「岩手県町村誌」より)
境内掲示による卯の花清水の由緒
卯の花清水
文治三年うるう四月、高館落城のとき、主君義経とその妻子の、悲しい最後を見とどけ、死力を尽くして奮闘し、敵将諸共燃えさかる火炎の中に飛び込んで消え去った白髪の老臣、兼房、年六十六。
元禄二年五月、芭蕉が、門人曽良とこの地を訪れ、「夏草」と「卯の花」の二句を残した。
白く白く卯の花が咲いている。ああ老臣兼房奮戦の面影が、ほうふつと眼に浮かぶ。
古来、ここに霊水がこんこんとわき、里人、いつしか卯の花清水と名づけて愛用してきた。
行きかう旅人よ、この妙水をくんで、心身を清め、渇をいやし、そこ「卯の花」の句碑の前にたたずんで、花に涙をそそぎ、しばし興亡夢の跡をしのぼう。(平泉観光協会石碑より)
卯の花清水の周辺図
参考資料
- 「岩手県町村誌」