朝倉町四所神社。市指定文化財の本殿
朝倉町四所神社の概要
朝倉町四所神社は、足利市朝倉町にある神社です。朝倉町四所神社の創建年代等は不詳ながら、寛政年間にはすでに「四所大明神」と称されており、明治維新後には村社に列格していました。本殿は足利市有形文化財に指定されています。
社号 | 四所神社 |
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祭神 | 大己貴命 |
相殿 | - |
境内社 | 富士山嶽神社、二荒山神社 |
祭日 | 10月19日 |
住所 | 足利市朝倉町3-1 |
備考 | - |
朝倉町四所神社の由緒
朝倉町四所神社の創建年代等は不詳ながら、寛政年間にはすでに「四所大明神」と称されており、明治維新後には村社に列格していました。
「栃木県神社誌」による朝倉町四所神社の由緒
四所神社(旧村社)
文政十一年三月二十日火災により社殿全部焼失した。寛政年間に建設した鳥居は正一位四所大明神の扁額がある。弘化四年社殿を再建した。(「栃木県神社誌」より)
朝倉町四所神社所蔵の文化財
- 四所神社本殿一棟(足利市指定文化財)
四所神社本殿一棟
形式は二間社流造、杮葺の屋根をもち、平面は間口二間、奥行一間である。正面扉の内部に、三重伊勢神宮の大日孁貴命、福岡香椎宮の足仲彦命、福岡宗像神社の市杵島姫命、島根出雲大社の大己貴命の四柱の神が祀られており、古来より朝倉集落の守護神として人々の信仰を集めてきた。四枚の扉の内側には、それぞれ登り龍と下り龍、鯉の滝登りと滝下りの絵画が描かれている。向拝柱には獅子と獏の木鼻がつき、斗栱の上には牡丹文様の手挟みが置かれている。彩色は柱や梁などにはベンガラ、壁などの彫刻部分には極彩色を施しているが剥落が激しい。彫刻は正面向拝のまぐさの上に龍、母屋の壁に人物及び花鳥を題材にした透かし彫りがある。また、南北に脇障子を持つが南側は欠失している。
本殿は、覆屋に覆われ、その前免には幣殿及び拝殿がとりついており、現在の社殿は弘化四年(一八四七)に再建されたものとかんがえられる。
足利市内に残る社殿の中では比較的大きく立派であり、各種の彫刻も立体的で丁寧な造りになっている。江戸後期の典型的様式を示す社殿として、また朝倉町に生きる人々の信仰の歴史を表すものとして貴重である。(足利市教育委員会掲示より)
朝倉町四所神社の周辺図
参考資料
- 「栃木県神社誌」