大蔵町星宮神社。円墳上に鎮座する旧佐野町の鎮守
大蔵町星宮神社の概要
大蔵町星宮神社は、佐野市大蔵町にある神社です。大蔵町星宮神社は、久安年間(1145-1150)に創建、天明宿と呼ばれていた当地の鎮守として祀られてきたといいます。明治5年村社に列格、明治9年に天明宿と小屋町が合併して佐野町となり、佐野町の鎮守となっていました。なお、当社は円墳上に鎮座しています。
社号 | 星宮神社 |
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祭神 | 邇邇杵命 |
相殿 | 盤裂神、根裂神 |
境内社 | 機殿神社、浅間神社 |
祭日 | 4月25日、7月25日、11月23日 |
住所 | 佐野市大蔵町2928 |
備考 | - |
大蔵町星宮神社の由緒
大蔵町星宮神社は、久安年間(1145-1150)に創建、天明宿と呼ばれていた当地の鎮守として祀られてきたといいます。明治5年村社に列格、明治9年に天明宿と小屋町が合併して佐野町となり、佐野町の鎮守となっていました。
「栃木県神社誌」による大蔵町星宮神社の由緒
星宮神社(旧村社)
天孫星宮慈昭一大明神は久安年中の草創で安蘇の郡佐野の庄天明宿の鎮守氏神である。そもそも当社旧宮であって破損少なくなかったのを建立せんと願って多年その時機の至るを待っていた。領主井伊掃部頭真澄が延宝四年に逝去し、遺金数万有余を江州野州領地の郡民に賜わったが、天孫慈照大明神の宮を建立するため貴金を欲せずして時機の至るを待った。天和三年正月奉饗の浄財を集めてみるに一百五十有両におよび、遠近郷里の金を合して三百五十有両、氏子相集り喜んで日く、今月一一きのえとら鬼宿日は大吉祥なりと。工をあつめてうの始めをした。四月二二目立柱、五月一五日上棟、同二四日遷宮。現在の社殿これである。明治五年村社、同九年天明宿・小屋町合併して佐野町となるに及び佐野町の鎮守氏神となる。同三九年幣帛供進指定神社となる。境内は高燥社殿壮麗にして眺矚絶佳である。(「栃木県神社誌」より)
大蔵町星宮神社所蔵の文化財
- 銅造鳥居
- 和算の額
造鳥居
享保二〇年(一七三五)鋳物師棟梁大工色にという刻銘がある。天明鋳師の名匠たちが協力し、天明宿の総氏子が奉納した明神鳥居である。(佐野市教育委員会掲示より)
和算の額
天和三年(一六八三)当地出身江戸住の村山庄兵衛吉重の奉納による和算の額である。長い間風雨にさらされ、さらに火災にあって判読は困難であるが、文面は別に記録されている。(佐野市教育委員会掲示より)
大蔵町星宮神社の周辺図
参考資料
- 「栃木県神社誌」