天明山涅槃寺。藤原秀郷公が創建
涅槃寺の概要
時宗寺院の涅槃寺は、天明山根本院と号します。涅槃寺は、藤原秀郷公が承平2年(932)に称念寺と号して創建、寛治6年(1092)佐野庄天命村上田島へ移転したといいます。慶長15年(1610)に後陽成天皇より「涅槃寺」の勅額を賜ったことから、宝永6年(1709)に寺号を涅槃寺と改めています。木造阿弥陀如来座像は平安時代の作とされ、栃木県重要文化財に指定されています。
山号 | 天明山 |
---|---|
院号 | 根本院 |
寺号 | 涅槃寺 |
本尊 | 木造阿弥陀如来座像 |
住所 | 佐野市天明町2229 |
宗派 | 時宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
涅槃寺の縁起
涅槃寺は、藤原秀郷公が承平2年(932)に称念寺と号して創建、寛治6年(1092)佐野庄天命村上田島へ移転したといいます。慶長15年(1610)に後陽成天皇より「涅槃寺」の勅額を賜ったことから、宝永6年(1709)に寺号を涅槃寺と改めています。
境内掲示による涅槃寺の縁起
創建
藤原秀郷公、唐沢城築城後、承平二年(九三二)一宇を建立し、称念寺と号す。
移転
寛治六年(一〇九二)秀郷公より五世を経て、佐野庄天命村上田島の界に移し、天命山根本院称念寺と号す。
涅槃絵
当山十五世了真和尚の折、唐沢城主奥方より僧祥啓の涅槃絵(お釈迦様が亡くなった時の様子を描いた絵)を寄進される。
勅額
慶長十五年(一六一〇)涅槃絵の賞讃を聞こし召す後陽成天皇より「涅槃寺」の勅額を賜る。
改号
宝永六年(一七〇九)当山二十四世快存上人、寺号を勅額の涅槃寺と改め、天明山根本院涅槃寺と号す。以後、菊紋、下馬札など下賜される。
改築
享和三年(一八〇三)当山三十四世白秀和尚の折、本堂落慶する。現在の本堂これなり、その後平成三年(一九九一)天明大橋建設の為現在の伽藍に移転改築される。創建より千年以上の歴史を誇る寺院である。(当山四十五世察慧和尚記)(境内掲示より)
涅槃寺の周辺図