宝蓮寺|葛飾区新宿にある真言宗豊山派寺院

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医王山宝蓮寺|南葛八十八ヶ所、新四国四箇領八十八ヵ所

宝蓮寺の概要

真言宗豊山派の宝蓮寺は、医王山蓮華院と号します。天文元年(1532)に栄源が中興開基となり創建したと伝えられます。南葛八十八ヶ所霊場73番、西新井組中川通四箇領八十八箇所27番です。

宝蓮寺
宝蓮寺の概要
山号 医王山
院号 蓮華院
寺号 宝蓮寺
住所 葛飾区新宿2-11-22
本尊 薬師三尊立像
宗派 真言宗豊山派
葬儀・墓地 -
備考 南葛八十八ヶ所霊場73番



宝蓮寺の縁起

宝蓮寺は、天文元年(1532)に栄源が中興開基となり創建したと伝えられます。

葛飾区寺院調査報告による宝蓮寺の縁起

元文4年(1739)の「正福寺惣門末起立録」には、開基を天文元年(1532)栄源、法流相続を正保2年(1645)栄広代としているが、「新編武蔵風土記稿」では「天文元年、栄源ト云僧、中興セリ。是今ノ法流ノ祖ナリ」といい、その所伝を異にし、ただその本尊はともに不動明王としている。「風土記稿」には当寺には行基作と伝わる像を安置する薬師堂があり、さらに当時の門末として、大日如来を本尊とする山王山鏡智院が存した旨を記している。現在当寺の本尊となっている薬師如来像はもと別堂の本尊であり、脇檀の不動明王は当寺の急本尊、大日如来像は旧鏡智院の本尊であろうか。本堂は安政2年(1855)10月の大地震で倒壊し、明治3年に改築された。当寺は旧水戸街道に面し、境内にはイチョウの古木がそびえている。「正福寺惣門末起立録」の記事は次のとおりである。
新宿町 医王山 蓮華院 宝蓮寺
1 本尊 不動明王
1 開基 天文四壬申辰年 法印栄源 元文四巳未年迄 凡弐百九年
1 稲荷社地 24歩 御除地
1 六天社地 6畝9歩 右同断
1 清滝権現社地 20歩 右同断
1 廟所 2畝20歩 御除地
1 境内 3反1畝2部 右同断
1 御法流 正保2己酉年 栄弘代相続
1 高外御見取場 田5反8歩
1 御代官所 伊那半左衛門殿
(葛飾区教育委員会 葛飾区寺院調査報告より)

新編武蔵風土記稿による宝蓮寺の縁起

寶蓮寺
新義真言宗上小松村正福寺末、医王山と号す。不動を本尊とせり。天文元年栄源と云僧中興せり。是今の法流の祖なり。
薬師堂。像は行基の作なりと云。(新編武蔵風土記稿より)

宝蓮寺の周辺図