成林庵|墨田区墨田にある臨済宗妙心寺派寺院
成林庵の概要
臨済宗妙心寺派の成林庵は、享保元年(1716)上野国高崎城主安藤対馬守重博に仕えた老女千代が開基となり創建したといいます。区内で数少ない尼寺です。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | 成林庵 |
住所 | 墨田区墨田2-11-12 |
宗派 | 臨済宗妙心寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
成林庵の縁起
成林庵は、享保元年(1716)上野国高崎城主安藤対馬守重博に仕えた老女千代が開基となり創建しました。区内で数少ない尼寺です。
新編武蔵風土記稿による成林庵の縁起
成林庵
尼庵なり。禅宗臨済派。元は湯島麟祥院の住僧山堂が隠栖の庵にて、山道寂後常林と云尼、住せしより今の如く尼の庵となり。則麟祥院の配下に属す。其後安藤対馬守縁渓宗因と称して爰に住し、寛永4年12月晦日死す。此尼専ら祈願の檀縁など動化して功ありしゆへ開基と称す。中興知貞は享和元年7月5日死す。本尊華厳釈迦。(新編武蔵風土記稿より)
すみだの史跡文化財めぐりによる成林庵の縁起
臨済宗妙心寺派に属し、文京区湯島麟祥院末で、本尊は釈迦如来となっています。区内でも数少ない尼寺です。開基は上野国高崎城主安藤対馬守重博に仕えた老女千代が、享保元年(1716)主君の追善供養のために、山堂和尚を招いて庵を起こしたのに始まるとされます。
山堂和尚没後、常林尼が持住となり、以来代々尼僧が持住をつとめ現在に至っています。また、常林尼は尾張徳川家の帰依を受けたとされ、今も三つ葉葵紋の什器を持宝としています。
これら当庵の開基そして中興の事情は、今に残されている「武蔵国隅田村成林庵由来中興再建旨趣書」に詳しくうかがい知ることができます。
また、かつて参道奥にあった「万冶4年」(1661)銘阿弥陀像は、現在、近くの正福寺に移されています。(すみだの史跡文化財めぐりより)
成林庵にある墨田区登録文化財
- 武蔵国隅田村成林庵由来中興再建旨趣書
- 万冶4年銘阿弥陀像(正福寺に安置)
成林庵の周辺図