郷社八雲神社。貞観年間創建、旧郷社
郷社八雲神社の概要
郷社八雲神社は、足利市通にある神社です。郷社八雲神社は、尾張の国津島神社を勧請して、貞観年間(859-877)に創建したと伝えられ、總社八雲神社を上宮、当社を下社としたといいます。明治維新後には郷社に列格していました。
社号 | 八雲神社 |
---|---|
祭神 | 櫛稲田姫命 |
相殿 | 素戔嗚男命 |
境内社 | 稲荷社、瓊矛神社 |
祭日 | 大祭7月20日 |
住所 | 足利市通5-2816 |
備考 | - |
郷社八雲神社の由緒
郷社八雲神社は、尾張の国津島神社を勧請して、貞観年間(859-877)に創建したと伝えられ、總社八雲神社を上宮、当社を下社としたといいます。明治維新後には郷社に列格していました。
「栃木県神社誌」による郷社八雲神社の由緒
八雲神社(旧郷社)
貞観年中清和天皇の御代、尾張の国津島より遷座、創立され、境内に稲荷社瓊矛神社がある。古くから大衆崇敬の社である。
旧本殿は、大破したが天保十四年六月氏子一同の寄付金により再建した。大正四年十一月拝殿神饌所、次いで昭和八年四月社務所を新築した。例祭は七月二十日より二十二日まで祠は南面、白木造本殿間口五尺、奥行四尺、社域六百三坪で足利市の中央地側に鎮座している。また、社殿の廻りは石の瑞垣を以ってしてあり、境内の四方には渠を構え、古杉老樹が高くそびえて、大変に良い所である。(「栃木県神社誌」より)
郷社八雲神社所蔵の文化財
- 八雲神社の神輿(足利市指定文化財)
- 八雲神社のイチョウ(足利市指定文化財)
八雲神社の神輿
総高一メートル四十三センチの木造で、鼻切り轅(二メートル七十七センチ)を台框に欠き裾え、台框の上端周囲四面に台輪は明神鳥居と透咸垣をめぐらす。台座四隅に角柱を建て、その足元は台框より下に貫出し、おろした時の足とする。
轅、台框、透咸垣、鳥居笠木、木鼻渦彫、蕨手、覆輪、露盤を黒漆塗、鳥居、柱、貫、長押、桁を赤漆塗、小宝珠、覆鉢宝珠と金箔押しとしているが損耗は著しい。貫、長押間の幕板四面には四季の草花の墨画がある。
柱間に壁、扉の装置がなく吹放しとなっていること、軒の出がなく軒隅の蕨手の巻きこみの少ないこと、古風な様相をもつ簡素な神輿である。銘記から元文二年(一七三七)の作であることが知られる。(足利市教育委員会掲示より)
郷社八雲神社の周辺図
参考資料
- 「栃木県神社誌」