元麻布氷川神社|麻布明神、麻布郷總鎮守、旧郷社
元麻布氷川神社の概要
元麻布氷川神社は、港区元麻布にある氷川神社です。元麻布氷川神社は、源経基朝臣が天慶5年(951)麻布一本松付近に創祀、万治年間(1658-1661)当地へ遷座したといいます。古くは麻布明神と呼び、麻布郷總鎮守だったといい、明治5年郷社に列格していました。
社号 | 氷川神社 |
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祭神 | 素盞嗚尊、日本武尊 |
相殿 | - |
境内社 | 稲荷神社 |
祭日 | 例祭日9月17日 |
住所 | 港区元麻布1-4-23 |
備考 | - |
元麻布氷川神社の由緒
元麻布氷川神社は、源経基朝臣が天慶5年(951)麻布一本松付近に創祀、万治年間(1658-1661)当地へ遷座したといいます。古くは麻布明神と呼び、麻布郷總鎮守だったといい、明治5年郷社に列格していました。
東京都神社名鑑による元麻布氷川神社の由緒
天慶五年(九五一)九月十七日武蔵国豊島郡谷盛庄浅布(のち麻布という)冠の松(今の一本松)の辺に、源経基朝臣当社を勧請した。古くは麻布明神と呼び、麻布総鎮守として現在に至っている。万治年中(一六五八-六一)に現地に遷座する。(東京都神社名鑑より)
「麻布區史」による元麻布氷川神社の由緒
氷川神社(郷社)本村町一
祭神素盞嗚尊、日本武尊、大祭九月十七日。合殿に天照皇大神・豊受皇大神・大國主神・金刀比羅大神・稲荷大神・天満宮(二座元春桃院境内安置)・日枝大神・稲荷大神(二座元曹渓寺境内安置)・三峯大神・秋葉大神・厳島大神・お稲荷大神(四座元光林寺境内安置)を合祀してある。
元は豊島郡谷盛庄麻布郷冠ノ松即ち宮村町くらやみ坂上(一に切通し)今の一本松の邊に在り、境内頗る廣く二千餘坪程あつたと云ふ。此の縁由に依つて一本松は當社の神木となつて居り、その注連飾は今以て當社で執行してゐる。古くは麻布明神と呼び、麻布郷總鎮守であつた。創建の年代に就ては二説ある。一は天慶五年九月十七日源経基東征の時と云ひ、一は文明年中太田道灌が北足立郡大宮驛の氷川神社から勧請したものと云ふ。現地へ移つたのは萬冶二年で、増上寺の本譽露白和尚が舊社地を其の退隠地として請受けた爲めである。古くより近郷の崇敬を集め江戸氷川七社の市に算へられてゐる。
明治維新迄は芝愛宕真福寺末の冥松山徳乗院(古義真言宗)が別當として社務を掌つてゐたが、同二年神佛分離に依つて廢され、五年十月郷社に指定された。現社殿は拝殿入母屋造・本殿流造である。
氏子は本村町・西町・一本松町・宮下町・新堀町・東町・宮村町・竹谷町・盛岡町・富士見町・鳥居坂町・南日下窪町・三軒家町・笄町・霞町・山元町の十六ヶ町に亘り總數四千八百戸を數へる(「麻布區史」より)
元麻布氷川神社の周辺図
参考資料
- 「麻布區史」
- 東京都神社名鑑