萬栄山正源寺|西方六阿弥陀
正源寺の概要
浄土宗系単立の正源寺は、萬栄山浄喜院と号します。繁蓮社昌誉萬栄和尚(寛永11年1634年寂)が開山となり、慶長8年(1603)木挽町(銀座)に創建、芝金杉への移転を経て延宝7年(1679)当地へ移転したといいます。(現在活動していませんが)西方六阿弥陀5番、西方三十三所観音27番です。
山号 | 萬栄山 |
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院号 | 浄喜院 |
寺号 | 正源寺 |
本尊 | 阿弥陀如来坐像 |
住所 | 港区白金2-7-19 |
宗派 | 浄土宗系単立 |
葬儀・墓地 | 萬榮塔 |
備考 | - |
正源寺の縁起
正源寺は、繁蓮社昌誉萬栄和尚(寛永11年1634年寂)が開山となり、慶長8年(1603)木挽町(銀座)に創建、芝金杉への移転を経て延宝7年(1679)当地へ移転したといいます。
御府内寺社備考による正源寺の縁起
芝増上寺末 麻布領白金村
萬栄山浄喜院正源寺、境内年貢地2928坪、外ニ125坪大門道鋪
起立ノ儀ハ慶長8卯年於木挽町一宇建立仕候処、御用地ニ相成リ 元和4年芝金杉江転地シ処、又御用地ニ付、延宝7未年7月13日寺社奉行松平山城守殿於麻布白金村ニ替地被 仰付候。
開山繁蓮社昌誉萬栄和尚上野新田(群馬県新田郡)ノ産寛永11年6月2日卒
中興安蓮社締誉俊長和尚、明和2酉年6月15日卒
本堂。本尊阿弥陀如来、座像丈1尺5寸恵心作。脇立観音・勢至、各座像茸1尺3寸玄慶作。善導大師、立像丈1尺7寸。円光大師、同前。
鎮守社。
秋葉神体無之、大黒丈1尺、稲荷神体無之、弁天丈8寸、天神丈5寸、合社。
境内ニ諸佛堂一宇有之候処当時ハ堂無、之ハ諸佛像ハ本堂中ニ仮ニ安置仕、諸佛左之通。
日本六十余州一之宮本地国分寺本尊写及六十六体後光ヨリ台座迄不残、丈4尺余
阿弥陀如来、座像後光ヨリ台座迄丈9尺
西方27番札所観音、立像丈1尺5寸恵心作。
左普賢、右虚空蔵、各立像丈8寸作同前。
西方5番札所六阿弥陀、立像丈2尺5寸安阿弥作。
閻魔法王、座像丈3尺3寸。
大日如来、唐銅座像後光ヨリ台座迄丈6尺8寸。
以上戌子書上。(御府内寺社備考より)
「芝區誌」による正源寺の縁起
正源寺 白金臺町一丁目二十番地
浄土宗芝増上寺末、萬榮山浄喜院。慶長八年木挽町に創建し、元和四年芝金杉に移り、延寳七年七月此地に轉じた。開山萬榮は上州新田の人である。(高輪臺町七番地にも正源寺があるが、それは真宗で同名異寺である。)(「芝區誌」より)
正源寺の周辺図
参考資料
- 「芝區誌」
- 御府内寺社備考