旧井口家住宅長屋門|大宮前新田(宮前)を開発した井口家の長屋門
旧井口家住宅長屋門の概要
旧井口家住宅長屋門は、杉並区大宮にある名所・史跡です。旧井口家住宅長屋門は、宮前五丁目にあった井口家の表門で、昭和49年に杉並区へ寄贈され、当地へ移設されたもので、文化・文政年間(1804~1829)頃の建築とされます。宮前の井口家は、關村(関町)の名主井口家から分かれ、萬治年間(1658-1661)頃に井口杢右衛門が大宮前新田(宮前)を開発、大宮前新田の名主となり、井口山慈宏寺や大宮前春日神社を創建した旧家です。また關村の井口家は、法燿山本立寺を創建、分家となった井口権三郎が連雀新田(三鷹市上連雀・三鷹市下連雀)をも開発、神龍山井口院・上連雀神明社を創建しています。
名称 | 旧井口家住宅長屋門 |
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みどころ | 区指定文化財 |
入場時間 | - |
入場料 | 無料 |
住所 | 杉並区大宮1-20-8杉並区立郷土博物館内 |
備考 | - |
旧井口家住宅長屋門
旧井口家住宅長屋門は、宮前五丁目にあった井口家の表門で、昭和49年に杉並区へ寄贈され、当地へ移設されたもので、文化・文政年間(1804~1829)頃の建築とされます。宮前の井口家は、關村(関町)の名主井口家から分かれ、萬治年間(1658-1661)頃に井口杢右衛門が大宮前新田(宮前)を開発、大宮前新田の名主となり、井口山慈宏寺や大宮前春日神社を創建した旧家です。また關村の井口家は、法燿山本立寺を創建、分家となった井口権三郎が連雀新田(三鷹市上連雀・三鷹市下連雀)をも開発、神龍山井口院・上連雀神明社を創建しています。
杉並区掲示による旧井口家住宅長屋門について
旧井口家住宅長屋門
この建物は、もと宮前五丁目、井口桂策家の表門でしたが昭和49年に杉並区へ寄贈されたものです。
この門は長屋門といい、中央を通路、右手を土間の納屋とし、左手の蔵屋には年貢米を収納していました。長屋門は格式や権威を示す象徴的な建物で、大宮前新田を開発し、代々、名主を勤めた井口家の格式の高さがうかがえます。
建築年代は江戸時代の文化・文政年間(1804~1829)頃と推定されています。なお、屋根はもともと茅葺でしたが、防火上、茅葺焼屋根の形に銅板で葺かれています。(境内掲示より)
新編武蔵風土記稿による旧井口家について
豊島郡關村)
舊家者彌兵衛
名主を勤む、井口を氏とす、先祖某は、伊豆國伊東より出、鎌倉幕府没落の後子孫當所に住し、遥の後伊藤八右衛門の時松平越後守光長に仕へ、元和九年越後國にて三百石を領せしが、後又浪士となりて當村へ歸り住、武蔵野新田開發の頃は野守のことを奉れりと云、其後故ありて今の氏に改む、元和中越後守光長へ與へし知行書出しの文左の如し・・・)(境内掲示(新編武蔵風土記稿より)
旧井口家住宅長屋門の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿