櫻ヶ池不動院。中野区上高田にある真言宗豊山派寺院
櫻ヶ池不動院の概要
真言宗豊山派寺院の櫻ヶ池不動院は、中野区上高田にある日照山東光寺の別院です。櫻ヶ池不動院の創建年代等は不詳ですが、江戸時代享保年間頃には、榛名、大山、武州御嶽、三峯の講中の代参者が当地で禊ぎ清めたといいます。桜ヶ池不動尊の永代護持を付託して昭和62年に日照山東光寺に寄進、別院となったといいます。
山号 | - |
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院号 | 不動院 |
寺号 | - |
住所 | 中野区上高田4-32-3 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
櫻ヶ池不動院の縁起
櫻ヶ池不動院の創建年代等は不詳ですが、江戸時代享保年間頃には、榛名、大山、武州御嶽、三峯の講中の代参者が当地で禊ぎ清めたといいます。桜ヶ池不動尊の永代護持を付託して昭和62年に日照山東光寺に寄進、別院となったといいます。
境内掲示による櫻ヶ池不動院の縁起
当地には昔から豊かに清水が湧出し、いつの頃からか大きな椿のもとに小さな祠があり、お不動様が祀られておりました。村人はお不動様の清水、桜ヶ池の不動様と称し、大事に守って参りました。
古老の伝承によれば、江戸時代中期享保のなか頃より上高田には榛名、大山、武州御嶽、三峯の四講があり、講中の代参者は禊清めました。また日照り続きのときは雨乞いを祈願したり、あるいは子どもの遊び場所としてこの辺りは村人から親しまれておりました。
一方、妙正寺川の流域に位置する上高田の農地も市街化に向けて耕地整理を必要とする状況に迫られ、昭和七年耕地整理組合が発足致しました。妙正寺川にかかる四村橋の下流には堰場があり、そこからの導水と東光寺の湧水池、柳の井戸、桜ヶ池の湧水を合わせ農業用水として二十数軒が利用しておりましたが、用水用地の諸所は利用者の共有するところでありました。
昭和二十九年その事業の完成に伴い、不動尊ならびに桜ヶ池一帯を地域の人々の信仰と憩いの場として保存することを目的に、不動尊、桜ヶ池隣接地とこの共有地とを交換、ここに不動尊用地が拡張されました。以来敷地共有者は不動講員として敷地の確定、堂祠、集会場、池泉等の諸整備を行い、篤信者の便に供するなど今日に至るまで護持に務めて参ったものであります。
このたび諸般の情勢の変化に伴い、桜ヶ池不動尊の永代護持を付託して、宗教法人東光寺に一切を寄進することと致しました。
昭和六十二年 桜ヶ池不動講(境内石碑より)
櫻ヶ池不動院の周辺図