神庭洞窟。秩父市三峰にある旧跡・名所
神庭洞窟の概要
神庭洞窟は、秩父市三峰にある名所旧跡です。神庭洞窟は、天然の住居として古くから人々によって利用されてきた洞窟です。過去三回の調査により縄文時代から近世に至るまでの遺物が確認されており、日本最古の土器群の一つである縄文時代草創期の隆起線文土器も発見されており、県史跡に指定されています。
旧跡・名所名 | 神庭洞窟 |
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みどころ | 県指定史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 秩父市三峰字女夫岩139 |
備考 | 私有地 |
神庭洞窟の縁起
神庭洞窟は、天然の住居として古くから人々によって利用されてきた洞窟です。過去三回の調査により縄文時代から近世に至るまでの遺物が確認されており、日本最古の土器群の一つである縄文時代草創期の隆起線文土器も発見されており、県史跡に指定されています。
境内掲示による神庭洞窟について
庭洞窟遺跡
神庭洞窟は、約5万年前に眼下を流れる荒川によって、石灰岩の下部にある比較的柔らかな片岩部が侵食されて形勢されたものである。こうした洞窟は、天然の住居として古くから人々によって利用されてきた。
神庭洞窟は、過去三回の調査によって縄文時代から近世に至るまでの遺物が確認されており、極めて長期間にわたって人々が継続的に移り住んでいたことが明らかとなった。 特に、縄文時代草創期(一二,〇〇〇年前)石器(石槍・掻器)と共に発見された隆起線文土器は日本最古の土器群の一つでもある。
この洞窟は石灰岩洞窟である、そのために動物等の骨が良好に保存されていた。人骨をはじめサル、クマ、イノシシ、ウサギ、タヌキ、カモシカ、リス、ムササビ、そして魚類(サケ科)の骨が発見された。これらの中には石器による解体時の傷跡をとどめるものもあり、縄文人がこれらの動物を食料としていたことを示している。
このように神庭洞窟からは石器・土器という遺物に加え、縄文人が食料とした動物の遺体が検出され、山間部における縄文時代の人々の生活を知る上で貴重な遺跡である。(埼玉県教育委員会・秩父市教育委員会掲示より)
神庭洞窟の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」