萬松山大慈寺。秩父三十四ヵ所霊場10番
大慈寺の概要
曹洞宗寺院の大慈寺は、萬松山と号します。大慈寺の創建年代等は不詳ながら、恵心僧都作と伝わる聖観世音を安置して延徳2年(1490)に開創、東雄禅師が再建して明応2年(1493)開山したといいます。秩父三十四ヵ所霊場10番です。
山号 | 萬松山 |
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院号 | - |
寺号 | 大慈寺 |
住所 | 秩父郡横瀬町横瀬5151 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 聖観世音菩薩像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 秩父三十四ヵ所霊場10番 |
大慈寺の縁起
大慈寺の創建年代等は不詳ながら、恵心僧都作と伝わる聖観世音を安置して延徳2年(1490)に開創、東雄禅師が再建して明応2年(1493)開山したといいます。秩父三十四ヵ所霊場10番です。
境内掲示による大慈寺の縁起
大慈寺は延徳2年(1490)の開創で、明応2年(1493)東雄禅師が再建し開山となる。本堂は玄関風の向拝、奥中央に内陣を配した簡素な禅刹らしい江戸時代の建築である。山門は3間2面、中一間を通路とし左右に仁王尊を安置している。この寺には本尊の外多くの仏像がある。特に子育観音(金銅仏)(寛政6年)は諸民的に親しみのもてる仏像で素朴な彫刻に特徴がある。他に地蔵菩薩の寄木造り(正徳4)十一面観音等が安置されている。(横瀬町教育委員会掲示より)
新編武蔵風土記稿による大慈寺の縁起
(横瀬村)第十番觀音
秩父卅四番札所の内也、小名日向にあり、堂は東向六間半に四間五尺、[【圓通傳】には六間四面とす]本尊正觀音、木坐像長一尺三寸、惠心僧都の作、別に正觀音・子安觀音の二軀を置く、本尊は此所の長某僧都在世の時、乞うけ来てここに堂宇をいとなみ安置すと云、爾しより明應二年に東雄禅師再興せり、今當山の開祖とす、中頃攝州より落魂して、ここに寓居し、一日此觀音の化權一老僧にあひて、教示を蒙りて、ついに當山開基の居士となる、今も長者屋鋪とて礎のみのこれり、順禮の詠歌に曰、ひたすらに賴をかけよ大慈寺、六のみまたの苦にかはるべし、
別當大慈寺
萬松山と號す、曹洞宗、大宮郷廣見寺末、開山開基既に前に辨ぜり、境内除地六畝十八歩、
奥院、觀音幷彌陀・地蔵・不動等を置く、
札堂。彌陀を安ず、
八幡社
樓門。薬醫門造り、(新編武蔵風土記稿より)
大慈寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿