早船発祥の地。ふじみ野市福岡にある旧跡・名所

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早船発祥の地。新河岸と浅草花川戸を往復する早船を営んでいた早船屋

早船発祥の地の概要

早船発祥の地は、ふじみ野市福岡にある名所旧跡です。早船発祥の地は、当地新河岸と浅草花川戸を往復する早船を営んでいた早船屋(吉野家)のあった地です。早船は、乗客を主として運ぶ屋形船の定期便で、軽貨物を混載、4日~5日かけて往復する船のことで、天保二年(1831)に砂村の船持船頭善兵衛が始めたものを、下福岡の船持船頭栄次郎が引き継いだもので、早船屋(吉野家)に伝えられた339点の古文書は、ふじみ野市有形文化財に指定されています。

早船発祥の地
早船発祥の地の概要
旧跡・名所名 早船発祥の地
みどころ 史跡
入場時間 -
入場料 -
住所 ふじみ野市福岡536
備考 -




早船発祥の地の縁起

早船発祥の地は、当地新河岸と浅草花川戸を往復する早船を営んでいた早船屋(吉野家)のあった地です。早船は、乗客を主として運ぶ屋形船の定期便で、軽貨物を混載、4日~5日かけて往復する船のことで、天保二年(1831)に砂村の船持船頭善兵衛が始めたものを、下福岡の船持船頭栄次郎が引き継いだもので、早船屋(吉野家)に伝えられた339点の古文書は、ふじみ野市有形文化財に指定されています。

埼玉県・富士見市掲示による早船発祥の地について

早船発祥の地
新河岸川を航行していた船の種類には、不定期の並舟(往復一週間~十日)、急舟(往復三、四日)、飛切舟(今日下って明日上る特急便、)、雁舟(さつま芋・野菜等、特に秋~冬の雁が渡来する時期に運航する船)等があり、舟運の最盛期である天保期には乗客を主とした早船と呼ばれる船も登場しました。早船は乗客を主として運ぶ屋形船の定期便で、一往復で4日~5日を要し、急を要する軽い荷物も扱っていました。
早船は天保二年(1831)に砂村の船持船頭、善兵衛が始めたものを、下福岡の船持船頭の栄次郎が引き継いだものです。この下福岡の早船屋がある場所は、荷船や渡し船の船着場で、早船屋は宿屋も営業していました。
早船屋(吉野家)に伝えられた339点の古文書の主な内容は、河越と江戸を早船(乗客と軽貨物取り扱い)で往復した栄次郎に関するものと、幕末の黒船来航に際して海岸警備を命じられた河越藩から、舟による御用荷物運搬を任された吉五郎に関するもので、ふじみ野市指定有形文化財「早船屋文書」として、大切に保管されています。(境内掲示より)


早船発祥の地の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」