満願寺。比企郡鳩山町熊井にある真言宗智山派寺院

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

満願寺。武州八十八所霊場

満願寺の概要

真言宗智山派寺院の満願寺は、東光山薬王院と号します。満願寺は、大永元年(1521)に承海(天文5年1536年寂)が開基創建したといいます。慶安2年(1649)には江戸幕府より薬師堂(本堂)領として6石の御朱印状を受領していました。武州八十八所霊場23番でした。

満願寺本堂
満願寺の概要
山号 東光山
院号 薬王院
寺号 満願寺
本尊 薬師如来像
住所 比企郡鳩山町熊井800
宗派 真言宗智山派
葬儀・墓地 -
備考 -



満願寺の縁起

満願寺は、大永元年(1521)に承海(天文5年1536年寂)が開基創建したといいます。慶安2年(1649)には江戸幕府より薬師堂(本堂)領として6石の御朱印状を受領していました。

「近世鳩山図誌」による満願寺の縁起

熊井村の満願寺
上熊井の東縁の丘陵斜面中腹を切り拓いて開山。谷を挟んだ東五百メートルには、同じ上熊井の妙光寺が相並ぶかのように似たような寺観で佇む。開山年代は不明だが、『新記』によれば、「開山承海は天文五年(一五三六)十一月寂せり」とある。ちなみに、「古社寺取調室百控」(明治二八年、亀井村)では「大永元年(一五二一)僧承海開基創建ス」とある。新義真言宗医王寺末で本尊は薬師。また山号は東光山薬師院で、慶安二年に薬師堂領として六石の御朱印状を与えられる。諸堂に十王堂一宇(明治期では閻魔堂)がある。境内西側の一角を檀家の墓地が占める。(「近世鳩山図誌」より)

新編武蔵風土記稿による満願寺の縁起

(熊井村)
満願寺
同宗(新義眞言宗)にて、入間郡上野村醫王寺末、東光山薬王院と號す、本尊薬師を安ぜり、慶安二年薬師堂領として、六石の御朱印を賜ふ、開山承海は天文五年十一月寂せり、
十王堂(新編武蔵風土記稿より)


満願寺の周辺図


参考資料

  • 「近世鳩山図誌」
  • 新編武蔵風土記稿