市場神社。毛呂山町市場の神社

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市場神社。旧名主家山崎家が携えてきた三島社

市場神社の概要

市場神社は、毛呂山町市場にある神社です。市場神社の創建年代等は不詳ながら、当地の旧名主家山崎家が鎌倉から三島様の神体を携えて当地に移住し、三島社を祀ったと伝えられます。江戸期には市場村の鎮守として祀られ、明治40年に地内の村社大利神社、山王大神社、山神社、愛宕神社、森戸字台の村社稲荷神社、森戸字市場の神明神社を合祀、市場神社と改称しています。

市場神社
市場神社の概要
社号 市場神社
祭神 事代主神・大山祇神
相殿 -
境内社 八坂神社、大利天神社
祭日 勧学祭3月3日(大利天神社)、天王様7月28日、秋祭り10月28日
住所 毛呂山町市場51
備考 -



市場神社の由緒

市場神社の創建年代等は不詳ながら、当地の旧名主家山崎家が鎌倉から三島様の神体を携えて当地に移住し、三島社を祀ったと伝えられます。江戸期には市場村の鎮守として祀られ、明治40年に地内の村社大利神社、山王大神社、山神社、愛宕神社、森戸字台の村社稲荷神社、森戸字市場の神明神社を合祀、市場神社と改称しています。

新編武蔵風土記稿による市場神社の由緒

(市場村)
三島社
當村の鎮守なり、本地佛は眞鍮をもて造れり、圓鑑にて径り八寸、内に三尊の彌陀を鑄出せり、武蔵國入西郡九日市場村山崎等奉修と彫たり、満願寺持、
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大利明神社(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による市場神社の由緒

市場神社<毛呂山町市場五一(市場字本村)>
市場は町の東部に位置し、南は坂戸市に接する。
市場の地名については、村内を貫く旧鎌倉街道に沿って古くから九の日に市が開かれていたことに由来すると伝える。当社は明治四〇年に行われた合祀を機に三島神社を市場神社と改称したもので、旧名主家である山崎家(現当主まで一九代)の伝えに、先祖が鎌倉から三島様の神体を袋に入れて首に下げて持ってきたことに始まるという。その後、四代目が分家に出て以来、神体はこの家が預かり、祭りのたびに神社に納めるようになった。往時の神体は懸仏であったが、大正中期の火災により残片と化したため、神鏡を新調し、現在に至っている。
祭神は事代主神・大山祇神で、三間社流造り柿葺きの本殿は、明治一四年の再建である。明治四〇年に森戸字台(現坂戸市森戸)の村社稲荷神社を合祀した。この社は本来、森戸の国渭地祇神社に合祀される予定であったが、お土産(財産)が無いとの理由から当社に合祀されることとなり、両社の氏子が協力して社殿を運んだといわれる。このほか、市場字大利原の村社大利神社・同境内社天神社・同八坂太神社、字本村の山王大神社、字光山の山神社、字谷ケ俣の愛宕神社を合祀し、更にその後、森戸字市場の神明神社・同境内社三峰神社を合祀している。(「埼玉の神社」より)


市場神社の周辺図