上大増新田香取神社。春日部市上大増新田の神社

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上大増新田香取神社。杉崎家が新田開発に際して勧請

上大増新田香取神社の概要

上大増新田香取神社は、春日部市上大増新田にある神社です。上大増新田香取神社は、新方袋香取神社の氏子であった杉崎家が、寛文10年(1670)からはじまった新田開発に際して新方袋香取神社を勧請したといいます。

上大増新田香取神社
上大増新田香取神社の概要
社号 香取神社
祭神 経津主命
相殿 -
境内社 浅間大神、稲荷、天神、天満自在大神、
祭日 御毘沙2月21日
住所 春日部市上大増新田445
備考 -



上大増新田香取神社の由緒

上大増新田香取神社は、新方袋香取神社の氏子であった杉崎家が、寛文10年(1670)からはじまった新田開発に際して新方袋香取神社を勧請したといいます。

新編武蔵風土記稿による上大増新田香取神社の由緒

(埼玉郡上大増新田・下大増新田)
香取社二宅
一は上新田、一は下新田の鎮守にて、上下里正の持(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による上大増新田香取神社の由緒

香取神社<春日部市上大増新田四四五(上大増新田字西耕地)>
大増新田の開発は、新方袋に本家がある杉崎家の先祖が寛文十年(一六七〇)に行ったと伝えられる。大増新田は、開発当初から上・下に分かれていたと考えられ、名主(里正)もそれぞれに置かれ、鎮守も各々別に祀ってきた。『風土記稿』上大増新田・下大増新田の項に、「香取社二宇 一は上新田、一は下新田の鎮守にて、上下里正の持」とあるのは、そうした状況を表したものであり、当社は、そのうちの「上新田」の香取社である。
口碑によると、これらの「香取社」は、新方袋の鎮守香取神社の氏子であった杉崎家が、新田開発に際して当地に移り住んで来た折に分社したものという。また、社蔵の享保二年(一七一七)の「覚」(香取大明神除地覚)には、当社が寛文十年に新田開発に際して新方袋村の香取社から勧請され、名主佐太夫持ちの土地に祀られ、新方袋村の満蔵寺が別当であった旨が記されており、この名主佐太夫が杉崎家の先祖を指すと考えられる。
また、当社は無格社ではあったが、『明細帳』には「往古近郷総鎮守なりと言伝ふ」との記載がある。このことについては詳しい事情は明らかでない。本殿は、朱と黒に塗られた一間社見世棚造りである。
祭神は、経津主命である。(「埼玉の神社」より)


上大増新田香取神社の周辺図