三佛寺。徳川家康より寺領30石の御朱印状
三佛寺の概要
浄土宗寺院の三佛寺は、菩提山と号します。三佛寺は、天正19年(1591)に徳川家康が鷹狩りの際に庵室だった当寺を訪れ、寺領30石の御朱印状を与え、安譽虎角(文禄2年1593年寂)が三佛寺と号して開山したといいます。
山号 | 菩提山 |
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院号 | - |
寺号 | 三佛寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 川口市戸塚4708 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
三佛寺の縁起
三佛寺は、天正19年(1591)に徳川家康が鷹狩りの際に庵室だった当寺を訪れ、寺領30石の御朱印状を与え、安譽虎角(文禄2年1593年寂)が三佛寺と号して開山したといいます。
新編武蔵風土記稿による三佛寺の縁起
(戸塚村)三佛寺
浄土宗、下総國小金東漸寺の末、菩提山月寳院と號す、本尊三尊の弥陀を安ぜり。開山安譽虎角文禄二年二月四日寂す、寺領三十石の御朱印は天正十九年に賜れり、其故を尋るに天正十九年までは、纔の菴室なりしが、東照宮御放高鷹の時ここに御腰を掛させられ、御茶を奉るべきよしゆへ、側らに有合せたる茶碗をもて奉りしに、いと見苦しければ外に華麗なるは有間敷やと上意ありけり、時に菴主申しけるはかねて清め置る茶碗一つ所持なせど、こは将軍家御放鷹狩などにて立寄らせたまふことあらば奉るべしとて、蔵め置る器なれば尋常の人にはまいらすこと成がたし。其外は皆かくの如き器にて恥かしきことなりと、質撲なるさま顕はれければ、御感ありて寺領三十石を賜ひ、其時より一寺となり、三佛寺と號せしと、されど近頃回禄の為に彼茶碗は失ひたりしと云、此事まことしくも思はざれど寺傳のままを記しぬ。(新編武蔵風土記稿より)
三佛寺の周辺図