高台院。県指定旧跡の猪俣小平太墓、百八燈
高台院の概要
高野山真言宗寺院の高台院は、松久山明王寺と号します。高台院の創建年代は不詳ですが、猪俣氏が創建したと伝えられ、境内に県指定旧跡の猪俣小平太範綱の墓をはじめ、9基の五輪塔があります。
山号 | 松久山 |
---|---|
院号 | 高台院 |
寺号 | 明王寺 |
住所 | 児玉郡美里町猪俣1579 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 十一面観世音菩薩像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
高台院の縁起
高台院の創建年代は不詳ですが、猪俣氏が創建したと伝えられ、境内に県指定旧跡の猪俣小平太範綱の墓をはじめ、9基の五輪塔があります。
新編武蔵風土記稿による高台院の縁起
高台院
同宗(新義真言宗)、同寺(澤郡針ヶ谷村弘安寺)末、松久山明王寺と号す。本尊十一面観音を安ず。当寺は猪俣氏の開基といへど記録を失ひたれば詳ならず。
猪俣氏古墳
境内にあり。五輪の塔九つならびたてり。何れも剥擢して全体を存せるものなくしかのみならず、文字磨滅して読べからざれば、法号卒年等、知るべからず。く(新編武蔵風土記稿より)
美里町史による高台院の縁起
高台院
大字猪俣にあり、松久山明王寺高台院と号し、針か谷弘光寺の末寺で真言宗豊山派、本尊は十一面観音である。猪俣氏の創建したものといわれ、境内に県指定旧跡の猪俣小平太範綱の墓をはじめ、9基の五輪塔がある。古記録等すべて失っているので、創建年代、由来等は不明である。(美里町史より)
高台院所蔵の文化財
- 猪俣小平太の墓(県指定文化財)
- 百八燈(国民俗文化財)
猪俣小平太の墓
小平太は、小野篁の子孫で時資の代に猪俣村に住んで以来猪俣氏と称し、武蔵武士の猪俣党として勇名を馳せた。
時資四代の子孫が小平太範綱であり、かつて源義朝に従って軍功を立て、当時義朝の十六騎の勇将として知られている。
また、頼朝に仕え、しばしば戦場において功績があった。
建久3年(1192)11月に死去した。
毎年、盆の十五日の夜、この墓前と前方の山に百八燈がともされ、小平太とその一族の霊を慰める行事が行われている。(美里町教育委員会掲示より)
高台院の周辺図