正円寺。児玉郡美里町猪俣にある高野山真言宗寺院
正円寺の概要
高野山真言宗寺院の正円寺は、猪俣山歓喜院と号します。正円寺の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿には「榛澤郡針ヶ谷村弘安寺末」として記載されています。
山号 | 猪俣山 |
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院号 | 歓喜院 |
寺号 | 正円寺 |
住所 | 児玉郡美里町猪俣2146 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 十一面観世音菩薩像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
正円寺の縁起
正円寺の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿には「榛澤郡針ヶ谷村弘安寺末」として記載されています。
新編武蔵風土記稿による正円寺の縁起
正円寺
新義真言宗、榛澤郡針ヶ谷村弘安寺末、猪俣山歓喜院と号す。本尊十一面観音を安ず。中興開山宗清、寛文12年正月28日示寂。
鐘楼、文化8年鋳造の鐘をかく(新編武蔵風土記稿より)
境内掲示による正円寺の縁起
当山は開創年代詳らかならず諸説あるも何れも確証がない。
昭和21年までは大里郡岡部町大字針ヶ谷弘光寺末であったが現在は高野山真言宗総本山金剛峯寺に属する。
本堂庫裡等数度の修理を経てきたと思われるがおよそ百年以上の風雪によって老朽化が進み改築のやむなき状態に立ち至った。よって寺有財産山林三町歩余を市川総業株式会社に売却し本堂庫裡の改築を檀信徒総会に於て決議即日建設委員を選任、直ちに昭和62年1月13日深谷市西大沼吉田建設有限会社に本堂の新築工事を発注、同年5月17日上棟式を執行、同年11月19日竣工をみた。ついで庫裡の新築工事を当時の真下製材工場に発注、昭和63年3月31日に完成した。
この間市川総業株式会社の寄進による鐘楼堂並びに梵鐘及び境内外柵ブロック塀等も相ついで竣工し昭和63年4月24日落慶の運びに至った。
一年有余の工事中一毛の魔事なく竣工できたことはもとより本尊十一面観世音菩薩の宴鑑によりも建設委員諸賢をはじめ檀信徒各位の献身的な協力を多とするものである。
猪俣山正円寺第14世少僧正 丸山一栄合掌(境内掲示より)
正円寺所蔵の文化財
- 正円寺の鰐口(美里町指定文化財)
正円寺の鰐口
永禄鰐口
表永禄12年7月吉日、裏永禄8年10月吉日
猪俣能登守範直(邦憲ともいう)が北条氏直から天正10年10月25日信濃佐久郡内山城の防備を命ぜられた。
その前後に於て野沢八幡宮から持ち帰ったものと推定される。
天正鰐口
天正16年子戌如月吉日
天正16年(1588)4月猪俣能登守範直(邦憲)が戦勝祈願のため、猪俣の聖天宮に奉納したものである。(美里町教育委員会掲示より)
正円寺の周辺図