無量院石重寺。埼玉県指定天然記念物の夫婦ウメ
石重寺の概要
天台宗寺院の石重寺は、青高山無量院石重寺と号します。石重寺は、沙門実海が永正11年(1514)に創建したとも、大光普照寺二十六世尊芸(寛永3年1626年寂)が慶長年間(1596-1615)に創建したともいいます。当寺の夫婦ウメは、八重咲きの花二つが並んで咲き実を結ぶウメで埼玉県天然記念物に指定されています。
山号 | 青高山 |
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院号 | 無量院 |
寺号 | 石重寺 |
住所 | 児玉郡神川町新宿430-1 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
石重寺の縁起
石重寺は、沙門実海が永正11年(1514)に創建したとも、大光普照寺二十六世尊芸(寛永3年1626年寂)が慶長年間(1596-1615)に創建したともいいます。
「児玉郡誌」による石重寺の縁起
青柳村大字新宿本郷(同村普照寺末)
天臺宗山門派 青高山無量院 石重寺
一、本尊 阿彌陀如来
一、由緒 永正十一年天臺沙門實海の開創にして寛永年間尊藝の代に中興せしものなりと、尊藝寛永三年八月二十九日寂す。境内九百八十九坪。(「児玉郡誌」より)
新編武蔵風土記稿による石重寺の縁起
(新宿村)
無量院
天台宗、金鑚村金鑚寺末、青高山石重寺と號す、本尊阿彌陀、開山尊藝寛永三年八月二十九日寂す、
鐘樓。享保十一年鑄(新編武蔵風土記稿より)
石重寺所蔵の文化財
- 無量院石重寺の夫婦ウメ(埼玉県指定天然記念物)
無量院石重寺の夫婦ウメ
夫婦ウメは、枝垂れで、八重咲きの花二つが並んで咲き実を結ぶころからこの名がある。現在の夫婦ウメは、平成元年に枯死した古木の二世で、一世の性質をよく引き継いでおり、貴重な品種を後世に残すため再指定された。
昭和十四年に指定された一世の古木は、江戸時代初頭の慶長年間に大光普照寺二十六世尊芸僧正が隠居寺として石重寺を創建したときに手植えしたものと伝えられ、指定樹齢約四〇〇年、高さ約十一メートル、根回り二・四メートルもあった。
夫婦ウメの開花時期は他のウメよりも早く、一月から二月頃には優美な花を咲かせる。(神川町教育委員会掲示よより)
石重寺の周辺図