北新宿山神社。山の神公園から遷座
北新宿山神社の概要
北新宿山神社は鴻巣市北新宿にある神社です。北新宿山神社の創建年代等は不詳ながら、正徳2年(1712)に大井村が(忍藩内の裁可により)太井・門井・棚田・新宿の4ヶ村に分村し、それぞれに名主が置かれたことから、その頃には新宿の鎮守として祀られてきたのではないかと推察されます。当初山の神公園地(行田市門井町2-8)に鎮座していましたが、明治39年当地へ遷座したといいます。
社号 | 山神社 |
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祭神 | 大山祇命 |
相殿 | - |
境内社 | 浅間大神 |
祭日 | 春祭り4月15日、例祭8月17日、秋祭り10月15日 |
住所 | 鴻巣市北新宿920 |
備考 | - |
北新宿山神社の由緒
北新宿山神社の創建年代等は不詳ながら、正徳2年(1712)に大井村が(忍藩内の裁可により)太井・門井・棚田・新宿の4ヶ村に分村し、それぞれに名主が置かれたことから、その頃には新宿の鎮守として祀られてきたのではないかと推察されます。当初山の神公園地(行田市門井町2-8)に鎮座していましたが、明治39年当地へ遷座したといいます。
新編武蔵風土記稿による北新宿山神社の由緒
(埼玉郡大井村)
山神社
持前に同(徳円寺持) (新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による北新宿山神社の由緒
山神社<吹上町北新宿九二〇(北新宿字壱丁田通)>
当地は元荒川の左岸に位置し、自然堤防上に集落がある。古くは埼玉郡忍領大井村に含まれ、正徳二年(一七一二)同村は太井(現熊谷市)、門井・棚田(現行田市)、新宿の四か村に分村して「大井四か村」と称し、それぞれに名主が置かれたという。しかし、その分村は忍藩による私的なもので、『風土記稿』には大井村一村として載せ、村内の小名に大井・門井・新宿・棚田として記されている。明治十二年に同じ北埼玉郡内に同名村(現蓮田市南新宿)があったため、新宿村を北新宿村と改称した。
当社の創建年代は明らかでないが、先の『風土記稿』には徳円寺持の山神社として見え、江戸期は真言宗徳円寺(現門井一丁目)が別当であったことがわかる。また、口碑によれば、当社は今よりも北西に八〇〇Mほど離れた盛り土(現在の「山の神公園」の一角)に鎮座していたが、明治三十九年に現在地に遷座したという。
『明細帳』には「創立ノ縁由年月等不詳ナリ、社格ニ至テハ往古ヨリ鎮守ト称シ来リシカ明治六年四月中村社ニ申立済、明治四十一年十二月十四日同村同大字字屋敷通無格社神明社ヲ合祀ス」と記されている。ただし、「お伊勢様」と呼ばれる神明社は、その後も元地に祠が残されていたが、昭和二十年代に至り、合祀して神様は空っぽなので」との理由から祠は当社境内に移された。(埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)
北新宿山神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「埼玉の神社」