弘福院。越谷市指定有形文化財の円空仏
弘福院の概要
真言宗豊山派寺院の弘福院は、大澤山観音寺と号します。江戸期には金剛院末であったといいます。弘福院の円空仏は、越谷市有形文化財に指定されています。
山号 | 大澤山 |
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院号 | 弘福院 |
寺号 | 観音寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 越谷市北越谷1-21-26 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
弘福院の縁起
弘福院の創建年代は不詳ですが、江戸期には金剛院末であったといいます。
新編武蔵風土記稿による弘福院の縁起
(大澤町)弘福院
新義真言宗末田村金剛院末、大澤山観音寺と号す。本尊弥陀を安置せり。(新編武蔵風土記稿より)
弘福院所蔵の文化財
- 弘福院の円空仏(越谷市指定有形文化財)
弘福院の円空仏
この弘福院に安置されている円空製作による仏像は、阿弥陀如来の坐像(総高36.87cm)で優れた作品の一つである。
埼玉県内に残された円空仏は元禄2年(1689)日光山登山の途次に彫刻されたものといわれるので、この弘福院の円空仏も同年のものとみられている。円空は寛永9年(1632)美濃国竹ケ鼻の生まれ、幼年にして仏門に入り白山頂上などにこもって修業を積んだが、富士山頂での修業には霊感をうけ仏像十二万体を彫ることを念願したといわれ、全国各地を歩いて木彫仏を残したが、元禄8年(1695)美濃国弥勒寺前の長良川河畔で生定した。生年六十三歳(越谷市教育委員会掲示より)
弘福院の周辺図