安養院。厄除け大銀杏、三郷七福神の弁財天
安養院の概要
真言宗系単立寺院の安養院は、甘露山と号します。安養院は、阿闍梨頼珍が開山となり、慶長15年(1610)に創建、法印観道が明和9年(1772)中興したといいます。当寺の大銀杏は、「厄除け大銀杏」と呼ばれ、正月三が日に銀杏を食して厄除けを祈願したといいます。三郷七福神(彦成めぐり)の弁財天です。
山号 | 甘露山 |
---|---|
院号 | 安養院 |
寺号 | - |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 三郷市彦糸1-10 |
宗派 | 真言宗系単立 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
安養院の縁起
安養院は、阿闍梨頼珍が開山となり、慶長15年(1610)に創建、法印観道が明和9年(1772)中興したといいます。
新編武蔵風土記稿による安養院の縁起
(彦糸村)安養院
新義真言宗、本尊弥陀、彦成村圓明院門徒、下の五寺並に同じ(新編武蔵風土記稿より)
埼玉県・三郷市掲示による安養院の縁起
安養院は、山号を甘露山安養院と称し、圓明院(三郷市彦成)の末寺として、慶長十五年(一六一〇)阿闍梨頼珍によって開山され、明和九年(一七七二)法印観道によって中興された。
現在は、宗教法人真言宗の寺である。
また、この寺は明治六年(一八七三)に小学校の校舎にあてられ、文晴学校と称して初等教育の場としても使用された。
境内には、樹高二十八メートル、根回り約六・五メートル、幹周約四・六メートル、樹齢約五百六十年といわれるイチョウの大木がある。この樹の実は厄除けの実として、正月元旦から三が日の間に、近郷近在の老若男女が境内に集まり、家族の数だけ持ち帰り、これを食べてその年の無事を祈願したといわれている。
この「厄除大銀杏」は、昭和五十年二月、三郷市指定の文化財となっている。(埼玉県・三郷市掲示より)
安養院所蔵の文化財
- 大銀杏(市指定有形文化財)
大銀杏
安養院は山号を甘露山と号し、真言宗の寺である。開山は慶長十五年(一六一〇)、中興は明和九年(一七七二)といわれております。
市指定文化財天然記念物「大銀杏」は樹齢五五〇年(指定時)といわれ、最盛時は樹高二八メートル・目通り四、六メートル・枝張り四方に五メートル程ありましgた。銀杏も一石三斗(約二三四リットル)ほど実りました。この銀杏の実は「厄除けの実」といわれ正月の三日間のうちに近郷の善男善女が境内に集まり家族の数だけ持ち帰り、これを食してその年の無事を祈願したといわれます。
昭和五十七年に台風の打撃を受け、それまで盛んに生育していたものが根の損傷の為生育不良となり、枝の剪定により現在は樹高約十メートルまで切り詰められています。(三郷市教育委員会掲示より)
安養院の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿