蓮福寺。多くの崇敬を集めた鬼子母神像と奉納された絵馬
蓮福寺の概要
日蓮宗寺院の蓮福寺は、妙法山と号します。蓮福寺は石川家が開基檀越となり、日蓮六老僧の大国阿闍梨日朗上人が正和2年(1313)に創建したといいます。当寺の鬼子母神は、日蓮上人作と伝えられ、多くの信仰を集め、多数の絵馬が当寺に奉納され、松伏町有形文化財に指定されています。大正年間末期に南埼玉郡法立寺を合併しています。
山号 | 妙法山 |
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院号 | - |
寺号 | 蓮福寺 |
住所 | 北葛飾郡松伏町下赤岩286-2 |
宗派 | 日蓮宗 |
本尊 | 三寶祖師像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
蓮福寺の縁起
蓮福寺は石川家が開基檀越となり、日蓮六老僧の大国阿闍梨日朗上人が正和2年(1313)に創建したといいます。当寺の鬼子母神は、日蓮上人作と伝えられ、多くの信仰を集め、多数の絵馬が当寺に奉納され、松伏町有形文化財に指定されています。大正年間末期に南埼玉郡法立寺を合併しています。
新編武蔵風土記稿による蓮福寺の縁起
(下赤岩村)
蓮福寺
法華宗、妙法山と號す、下總國葛飾郡平賀村本土寺末、本尊三寶祖師を安ず、
鬼子母神堂。日蓮の作にて日朗感得の本尊なり、(新編武蔵風土記稿より)
「日蓮宗寺院大鑑」による蓮福寺の縁起
正和2(1313)年4月18日の創立。開山大国阿闍梨日朗(元応元(1319)年1月21日寂)。開基大法阿闍梨日善(元弘2(1332)年9月22日寂)。開基檀越石川家。奠師法縁。慶長年間(年次不詳)災厄に遭い寺伝不詳。相性末期、南埼玉郡法立寺を合併。(「」日蓮宗寺院大鑑より)
蓮福寺所蔵の文化財
- 蓮福寺の絵馬(松伏町指定有形文化財)
蓮福寺の絵馬
妙法山蓮福寺は、町内唯一の日蓮宗の寺院で、鬼子母神信仰で知られています。
本堂には町内で最も多くの絵馬が奉納されており、総数約230点を数え、幕末から明治時代のものが多数を占めます。目をひくのが、雲に乗った鬼子母神とそれを見上げる人物を描いた大型の絵馬です。かつて、この寺の本尊が盗み出され、鬼子母神として戻ってきたという伝説を題材としたものです。
図柄として最も多い絵馬は「乳出」絵馬で、125点にのぼります。「乳出」絵馬とは乳房から母乳をほとばしらせた女性を描いたものです。鬼子母神は安産、子育てにご利益があるとされるので、母乳の出がよくなるように、つまり子どものすこやかな成長を願って奉納されたものと思われます。絵馬には庶民の素朴な願いが込められており、貴重な民俗文化財となっています。(松伏町教育委員会掲示より)
蓮福寺の周辺図