中城跡。中世の土豪猿尾氏の居館跡
中城跡の概要
中城跡は、比企郡小川町大塚にある名所旧跡です。中城跡は、中世の土豪猿尾(ましお)氏の居館跡(中城跡)とされます。当地増尾は貞享4年(1687)まで「猿尾」と書き慣わしていた(新編武蔵風土記稿)とされ、中世の書には「麻師宇(ましう)」と記されていました。当地は、万葉集研究の基礎を築いたとされる仙覚律師が著した「万葉集註釈」に記載される「麻師宇の政所」の地とされます。
旧跡・名所名 | 中城跡 |
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区分 | 町指定史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | - |
住所 | 比企郡小川町大塚 |
備考 | - |
中城跡の縁起
中城跡は、中世の土豪猿尾(ましお)氏の居館跡(中城跡)とされます。当地増尾は貞享4年(1687)まで「猿尾」と書き慣わしていた(新編武蔵風土記稿)とされ、中世の書には「麻師宇(ましう)」と記されていました。当地は、万葉集研究の基礎を築いたとされる仙覚律師が著した「万葉集註釈」に記載される「麻師宇の政所」の地とされます。「万葉集註釈」は文永6年(1269)に著されたとされることから、鎌倉時代頃の居館跡と推定されます。
新編武蔵風土記稿による中城跡について
(増尾村)
古城蹟
村の東小名中條にあり、四方二町許の地にて、から堀の蹟所々に殘り、又櫓の跡なりとて小高き所あり、その邊今は杉の林となりたれど、城蹟のさま疑ふべきもあらず、土人の傳へに猿尾太郎胤直が居城なりといへど、何人の枝屬にて、何の時代の人と云ことは傳へざれば詳ならず、(新編武蔵風土記稿より)
中城跡の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」