大橋堂。小川町指定有形文化財の板石塔婆
大橋堂の概要
曹洞宗寺院の大橋堂は、上層に「大橋堂」下層に「子持観音」と掲げられた御堂です。大橋堂の創建年代等は不詳ながら、境内の板石塔婆は正慶2年(1333)に造立されたもので、小川町有形文化財に指定されています。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | - |
本尊 | 地蔵菩薩像 |
住所 | 比企郡小川町青山1520 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
大橋堂の縁起
大橋堂の創建年代等は不詳ながら、境内掲示によると慈眼寺が管理している地蔵堂のようです。
新編武蔵風土記稿による大橋堂の縁起
(青山村)
地蔵堂
村民持、(新編武蔵風土記稿より)
大橋堂所蔵の文化財
- 大橋堂阿弥陀三尊種子板石塔婆(小川町指定文化財)
大橋堂阿弥陀三尊種子板石塔婆
この板碑は、高さ二九三cm、上幅五七cm、下幅六七cmを測り、小川町で二番目の大きさで、当地方で産出する緑泥片岩でつくられています。
阿弥陀如来の種子を蓮台上に置き、その下の右に観音菩薩、左に勢至菩薩の種子を配して、さらにその下に四行の如心偈の一部が刻まれています。
若人欲了知
三世一切佛
應當如是観
心造諸如来
鎌倉幕府滅亡の一ヶ月前、正慶二年(一三三三)四月十五日に建立されたことが銘文により解ります。
碑は大きく雄健である上、碑面の意匠、作風も優れ、偈文も格調高く、建立者の敬虔な祈りと深い信仰がしのばれます。(小川町教育委員会・慈眼寺掲示より)
大橋堂の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「小川町の歴史別編民俗編」