氷川天満神社。桶川市加納の神社

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氷川天満神社。村社天満宮に村社氷川社と無格社八雲社を合祀

氷川天満神社の概要

氷川天満神社は、桶川市加納にある神社です。氷川天満神社は、明治40年加納地内に鎮座していた村社天満宮に村社氷川社と無格社八雲社を合祀して氷川天満神社と改号したといいます。当地に鎮座していた天満宮は、「宝徳2年(1450」正月24日の夜に社の森に光が差し、コウノトリが尊像を背負って飛来し、社に安置して飛び去った」と伝えられ、下って正徳2年(1712)正月、菅原道真を祭神として、上加納村の鎮守としたといい、「木曽街道懐宝図鑑」にも記載されるなど参詣者が絶えなかったといいます。

氷川天満神社
氷川天満神社の概要
社号 氷川天満神社
祭神 菅原道真公、素戔嗚尊
相殿 -
境内社 山王社、稲荷
祭日 例大祭2月25日(天神)・8月1日(氷川)
住所 桶川市加納771
備考 -



氷川天満神社の由緒

氷川天満神社は、明治40年加納地内に鎮座していた村社天満宮に村社氷川社と無格社八雲社を合祀して氷川天満神社と改号したといいます。当地に鎮座していた天満宮は、「宝徳2年(1450」正月24日の夜に社の森に光が差し、コウノトリが尊像を背負って飛来し、社に安置して飛び去った」と伝えられ、下って正徳2年(1712)正月、菅原道真を祭神として、上加納村の鎮守としたといい、「木曽街道懐宝図鑑」にも記載されるなど参詣者が絶えなかったといいます。

新編武蔵風土記稿による氷川天満神社の由緒

(上加納村・下加納村)
氷川社
上下二村の鎮守にして、上分にあり、村内光照寺持、
---
第六天社
村民の持、上分にあり、下同じ、
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天満宮
光照寺の持、
---
第六天社
下分にあり、村民の持、(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による氷川天満神社の由緒

氷川天満神社<桶川市加納七七一(加納字天神)>
『埼玉県地名誌』によると、加納は中世荘園である深井荘の追加開墾地であるところから生じた地名である。地内には、室町-戦国期の加納城跡があり、岩槻太田氏の旗下木本氏が居城したと伝えられる。この木本氏の後裔が江戸期に上・下加納村の名主を務めたという。
当社は二社の合殿となっているが、元は別々に祀られていて、天満社が現在地にあり、氷川社が今よりも一キロメートルほど東方に離れた字宮ノ脇の地(現在のタカハシプレス工業の敷地)にあった。『風土記稿』によると、氷川社は上・下加納両村の鎮守で、天満宮と共に真言宗光照寺が別当であった。一説にこの光照寺は、戦死した加納城主の長男が出家して城の近くに庵を設けたのに始まるという。
神仏分離を経て、明治六年四月に、氷川社・天満社共に村社となった。次いで、明治四十年五月に氷川社と字本村の無格社八雲社を天満社に合祀したのを機に社名を氷川天満神社と改めた。天満社の方が合祀先に選ばれた理由としては、その周辺に有力者が居住していたことが挙げられよう。このときの御遷宮に際しては、氏子の各戸の庭先で「餅搗き踊り」を行うなど村を挙げて祝ったとの話が残されている。(「埼玉の神社」より)

境内掲示による氷川天満神社の由緒

氷川天満神社と文化財
この神社は「加納の天神様」として親しまれ、古くから近郷近在の人々の信仰を集めていました。江戸時代の天保2年(1841)刊行の「木曽街道懐宝図鑑」にもその名が記されており、参詣者が絶えなかったといいます。また、境内の井戸水を用いた薬湯は諸病に効くと有名であったことから、多くの参詣者が浸かってきました。この薬湯に使用した井戸は、ご神水の井戸として現在も境内地で水を湛えています。
神社の縁起は、「宝徳2年(1450」正月24日の夜に社の森に光が差し、コウノトリが尊像を背負って飛来し、社に安置して飛び去った」というものです。その後の正徳2年(1712)正月、菅原道真を祭神として、上加納村の鎮守としたと伝えられています。明治8年(1875)に上加納村と下加納村が合併し、この天満宮に下加納村の鎮守であった氷川神社を合祀したことから「氷川天満神社」と称するようになりました。(桶川市教育委員会掲示より)


氷川天満神社所蔵の文化財

  • 「天満宮」の社号額

「天満宮」の社号額

氷川天満神社と文化財
この神社には「天満宮」と記された木製の社号額があります。これは、梵語学者として有名な真言宗の僧・盛典(1662~1747)が、加納の光照寺で修行中であった元禄元年(1688)に奉納したもので、現在は桶川市指定文化財に指定されています。表面は黒漆を塗り、縁を朱塗りにし、中央の「天満宮」の文字は金色に塗られています。裏には「江戸愛宕真福寺一代日向所生超然房性遍法印御自筆元禄元年辰十一月吉日武州足立郡鴻巣内加納村願主 釈盛典敬白」と刻まれています。かつては拝殿か鳥居に掲げられていたと考えられますが、現在は取り外され保管されています。(桶川市教育委員会掲示より)

氷川天満神社の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)