遠山寺。比企郡嵐山町遠山にある曹洞宗寺院

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遠山寺。小倉城主遠山右衛門大夫光景が創建

遠山寺の概要

曹洞宗寺院の遠山寺は、長谷山と号します。遠山寺は、小田原北條家の家臣で、小倉城主だった遠山右衛門大夫光景がその政景(無外宗關居士)の追福のため天正8年(1580)創建、漱怒全芳(永正15年1518年寂)を勧請開山としたといいます。慶安2年(1649)には江戸幕府より寺領10石の御朱印状を受領、遠山八幡神社社の別当を勤めていました。

遠山寺本堂
遠山寺の概要
山号 長谷山
院号 -
寺号 遠山寺
本尊 釋迦牟尼佛像
住所 比企郡嵐山町遠山211
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 -



遠山寺の縁起

遠山寺は、小田原北條家の家臣で、小倉城主だった遠山右衛門大夫光景がその政景(無外宗關居士)の追福のため天正8年(1580)創建、漱怒全芳(永正15年1518年寂)を勧請開山としたといいます。慶安2年(1649)には江戸幕府より寺領10石の御朱印状を受領、遠山八幡神社社の別当を勤めていました。

新編武蔵風土記稿による遠山寺の縁起

(遠山村)
遠山寺
曹洞宗、上野國緑野郡御嶽村永源寺末、長谷山と號す、寺領十石の御朱印は慶安二年賜ふ所なり、開山は漱怒全芳永正十五年十二月十五日示寂、開基は遠山右衛門大夫光景と云、過去帳を見るに、當寺開基無外宗關居士、其父政景也、天正八年三月廿三日開基桃雲宗見大居士、遠山右衛門大夫藤原光景、天正十五年五月廿九日とあり、按に此二人ともに開基とのせ、宗關居士の下に此父政景也とあるによれば、其實光景が父政景の追福のために、當寺を草創して父を開基とせしを合せて、二人共開基と記せるに似たり、又開山の寂永正十五年なれば、是も勧請開山なるべし、又按に隣村田黒村に、遠山右衛門大夫光景が城蹟と云地あるを以考れば、當時此邊彼が所領なりしこと知らる、光景が事蹟は他の書に所見なけれど、此人も甲斐守綱景の等の一族にて、共に北條氏に仕へし人なるべし、
鐘。本堂の軒に掛く銘文中に遠山右衛門大夫光景家臣杉田吉兼と云者、大檀那として鑄造せし鐘なりしが、彼破壊せしにより、元禄十一年當寺十一世(山へんに圭)峻和尚の代に再造せしことを載す、(新編武蔵風土記稿より)


遠山寺の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿