鶴明神社。坂戸市森戸の神社

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

鶴明神社。祭神伊佐波登美神・真名鶴霊

鶴明神社の概要

鶴明神社は、坂戸市森戸にある神社です。鶴明神社の創建年代等は不詳ながら、「鶴が毎年集まるので、これは鶴の神が鎮まっている所ではないかと村人が考えて神社を祀った」と伝えられ、江戸期には既に「鶴明神社」と称して祀られていたといいます。明治時代後期の神社整理令に際し、国渭地祇神社に(書類上)合祀されたものの、氏子はそのことを知らず祭祀を続け、戦後の宗教法人登記に際し合祀されていたことに気付き、改めて登記したとのことです。森戸下組で祀られています。

鶴明神社
鶴明神社の概要
社号 鶴明神社
祭神 伊佐波登美神・真名鶴霊
相殿 -
境内社 御嶽社
祭日 春祈禱4月15日、ドンドン焼10月14日15日
住所 坂戸市森戸512
備考 -



鶴明神社の由緒

鶴明神社の創建年代等は不詳ながら、「鶴が毎年集まるので、これは鶴の神が鎮まっている所ではないかと村人が考えて神社を祀った」と伝えられ、江戸期には既に「鶴明神社」と称して祀られていたといいます。明治時代後期の神社整理令に際し、国渭地祇神社に(書類上)合祀されたものの、氏子はそのことを知らず祭祀を続け、戦後の宗教法人登記に際し合祀されていたことに気付き、改めて登記したとのことです。

新編武蔵風土記稿による鶴明神社の由緒

(森戸村)
鶴明神社
大徳院の持。(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による鶴明神社の由緒

鶴明神社<坂戸市森戸字宿(森戸字宿)>
森戸は、高麗川の流れと日光裏街道に挟まれ、南を鎌倉街道が走り古くは小さな宿場であった。当社は地内の中央にあり、幹回り六・六メートルの市天然記念物の大欅が立ち、古社であることをしのばせている。
当社創立について、口碑に「神社のある所は村の中心で回りに田が広がっていて、鶴が沢山飛んで来る場所であった。鶴が毎年集まるので、これは鶴の神が鎮まっている所ではないかと村人が考えて神社を祀った」とある。
『風土記稿』には「鶴明神社 大徳院の持」とある。大徳院は近くにある国渭地祇神社の別当で本山派修験であり、明治の初めに復飾して姓を大徳と名乗り神職となった。
『明治一九年一一月地誌材料取調表 森戸村聯合戸長役場』の鶴明神社の項に「所在字宿、坪数百拾坪、祭神伊佐波登美神・真名鶴霊、社格村社、創建不詳、祭日八月十五日、氏子本村ノ内廿五戸、末社稲荷社・天神社・三峰御嶽合祀社・白山社、祠掌大徳周興」とある。
明治二八年五月に覆屋を改築し、内陣に小祠三社を据えている。中央を鶴神霊とだけ伝えるほかは不詳である。明治四〇年ころ国渭地祇神社に合祀されたが、氏子はこれを知らず祭祀を続け、昭和二三年四月二四日宗教法人登記を行い、同二八年当社の土地建物などが同社に合祀されていたことが判明し、再び登記替えを行い今日に至っている。(「埼玉の神社」より)


鶴明神社の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)