中小坂神明神社。坂戸市中小坂の神社
中小坂神明神社の概要
中小坂神明神社は、坂戸市中小坂にある神社です。中小坂神明神社の創建年代等は不詳ながら、往古より神明社を祀っていたといいます。室町末期から広く庶民信仰として普及した三社託宣により、正徳三年(1713)に春日・八幡の二社を相殿に奉斎、明治維新に際して神明社に戻したといいます。明治5年に村社に列格、明治40年には字原の白山社・字中戸の愛宕社・同境内社の浅間社・字大滝の稲荷社を合祀しています。
社号 | 神明神社 |
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祭神 | 天照皇大御神 |
相殿 | - |
境内社 | 御嶽社、稲荷社、愛宕社、天満天神社 |
祭日 | - |
住所 | 坂戸市中小坂1 |
備考 | - |
中小坂神明神社の由緒
中小坂神明神社の創建年代等は不詳ながら、往古より神明社を祀っていたといいます。室町末期から広く庶民信仰として普及した三社託宣により、正徳三年(1713)に春日・八幡の二社を相殿に奉斎、明治維新に際して神明社に戻したといいます。明治5年に村社に列格、明治40年には字原の白山社・字中戸の愛宕社・同境内社の浅間社・字大滝の稲荷社を合祀しています。
新編武蔵風土記稿による中小坂神明神社の由緒
(中小坂村)
天照太神春日八幡相社
村の鎮守なり、村内慈眼寺持。
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愛宕社
浅間社
稲荷社
熊野社
以上四社も同寺持。(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による中小坂神明神社の由緒
神明神社<坂戸市中小坂一(中小坂字神明)>
当社は越辺川右岸、中小坂の東端に集落を望むように西南向きに鎮座し、境内は白樫・椚などからなるこんもりとした杜である。
『風土記稿』中小坂村の項には「天照太神春日八幡相社 村の鎮守なり、村内慈眼寺持」と載せ、内陣には雨宝童子像・春日大明神像・八幡大明神像とそれぞれに祭神名を記す神鏡三面を安置している。なお、神鏡には「正徳三癸巳建立」の墨書が見られる。また、大昔は神明様一柱だけであったという口碑がある。
このようなことから当社は、初め天照大御神一柱を祀っていたが、室町末期から広く庶民信仰として普及した三社託宣により、正徳三年に春日・八幡の二社を相殿に奉斎して三柱となったものと考えられる。『明細帳』では、社号を神明神社と改め、主祭神を天照皇大御神のみとして、ほかの二柱については載せていないが、これは明治維新の影響を受けた結果と推察される。
明治五年に村社となり、同九年には慈眼寺境内の津島神社、同四〇年には字原の白山社・字中戸の愛宕社・同境内社の浅間社・字大滝の稲荷社を合祀したが、このうち津島神社と白山社はそのまま社殿が残り、祭りも続けられている。(「埼玉の神社」より)
中小坂神明神社の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)