青木十王堂。閻魔王を本尊として十王を祀る堂宇
青木十王堂の概要
青木十王堂は、坂戸市青木にある十王堂です。十王堂には、秦広王(不動明王)、初江王(釈迦如来)、宋帝王(文殊菩薩)、五官王(普賢菩薩)、閻魔王(地蔵菩薩)、変成王(弥勒菩薩)、泰山王(薬師如来)、平等王(観音菩薩)、都市王(勢至菩薩)、五道転輪王(阿弥陀如来)の十王が祀られ、本尊としては閻魔王が逗子に安置されています。青木十王堂の創建年代等は不詳ながら、江戸時代後期に編纂された新編武蔵風土記稿に記載され、少なくとも1800年頃には祀られていたことがわかります。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | 十王堂 |
本尊 | 閻魔王像 |
住所 | 坂戸市青木417 |
宗派 | |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
青木十王堂の縁起
青木十王堂の創建年代等は不詳ながら、江戸時代後期に編纂された新編武蔵風土記稿に記載され、少なくとも1800年頃には祀られていたことがわかります。
新編武蔵風土記稿による青木十王堂の縁起
(青木村)
十王堂(新編武蔵風土記稿より)
境内石碑による青木十王堂の縁起
十王堂建立にあたって
「青木の十王堂」は、その名の通り十王のみが祀られており、寺院形式としては稀少なお堂です。御本尊の閻魔大王は、高さ三十センチメートルほどの木像で厨子に安置されています。その厨子の前には、制吒迦童子と矜羯羅童子と思われる焼物の像が立ち、さらにその両脇に十王の坐像が安置されています。開山は明らかではありませんが、地蔵菩薩の化身とも言われる閻魔王への厚い信仰に支えられ、今日までこの地でその法燈を受け継いできたものと思われます。
老朽化に伴い、平成十年より浄財を募り平成二十一年正月、十王堂建設委員会を発足するに至りました。そして長年の悲願が結実し、このたび新十王堂が建立されましたことは、私たち檀信徒にとりまして大変な喜びであり、この尊い仏縁に心より感謝する次第です。(境内石碑より)
青木十王堂の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」