元町薬師堂。坂戸判官教明の守り本尊
元町薬師堂の概要
元町薬師堂は、坂戸市元町にある薬師堂です。元町薬師堂の創建年代等は不詳ながら、坂戸判官教明の守り本尊を康平6年(1063)に当地へ安置したと伝えられますが、胎内墨書銘から塚越村の小河新右衛門尉が天文24年(1555)に奉納したのではないかといいます。本像は坂戸市文化財に指定されています。現在は、永源寺・坂戸四丁目で管理しています。中武蔵七十二薬師10番です。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | - |
本尊 | 薬師如来像 |
住所 | 坂戸市元町18 |
宗派 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
元町薬師堂の縁起
元町薬師堂の創建年代等は不詳ながら、坂戸判官教明の守り本尊を康平6年(1063)に当地へ安置したと伝えられますが、胎内墨書銘から塚越村の小河新右衛門尉が天文24年(1555)に奉納したのではないかといいます。
新編武蔵風土記稿による元町薬師堂の縁起
(坂戸村)薬師堂
本尊薬師は木の立像にて、胎中に永二尺許の薬師を納り、こは坂戸判官教明と云し者守り本尊なりしを、康平六年に此處へ安置せしとのみ傳へて、この外のことは詳ならず。(新編武蔵風土記稿より)
元町薬師堂所蔵の文化財
- 坂戸の薬師さま(坂戸市指定有形文化財)
坂戸の薬師さま
この薬師さまは、いまから二百年まえの安永年間にはじめられた中武蔵七十二番薬師巡拝の拾番札所で、お堂の扁額に
たのむぞよ ういの山坂 とく越して
みちびきたまえよ るりのみそのへ
の御詠歌も掲げられている。
この薬師堂のご本尊は、木彫りの立像で高さが四十五センチメートル、頭部を胴にはめこむ仕組みになっているが、その首の裏に「武州入西郡勝呂郷之内塚越村、小河新右衛門尉、法名善了旦那也、天文廿四年(一五五五)十月五日」と墨書銘があり、光背にも「享保十七年(一七三二)壬子歳十一月廿七日常福寺快応代再興之者也」と記されている。
新編武蔵風土記稿によれば、この薬師は坂戸判官則明の守り本尊で康平年間(九百年まえ)この地に安置されたと伝えられ、常福寺もまた白髭山と号して文明十二年(一四八〇)建立とあるがその所在は今日定かではない。(坂戸市教育委員会掲示より)
元町薬師堂の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」