高砂八幡神社。草加宿七福神の恵比寿
高砂八幡神社の概要
高砂八幡神社は、草加市高砂にある八幡神社です。高砂八幡神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿には「正徳(1711-1715)の頃神主長太夫なるもの」八幡の神体を稲荷社に合殿として祀ったとあります。明治42年草加神社に合祀されましたが、現在は高砂二丁目町会により管理され、平成13年には、草加宿七福神の恵比寿が祀られました。
社号 | 高砂八幡神社[非] |
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祭神 | 誉田別尊、菅原道真、保食命、須佐之男命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | - |
住所 | 草加市高砂2-20高砂二丁目会館 |
備考 | 明治42年草加神社に合祀、草加宿七福神の恵比寿 |
高砂八幡神社の由緒
高砂八幡神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿には「正徳(1711-1715)の頃神主長太夫なるもの」八幡の神体を稲荷社に合殿として祀ったとあります。
新編武蔵風土記稿による高砂八幡神社の由緒
(吉笹原村)稲荷八幡合社
土人市神と稱す、相傳ふ此八幡の神体は足利政尊の守本尊にして、正徳の頃神主長太夫なるもの当社に合殿として祀れりと。政尊とへるは何頃の人なりしや、其事蹟詳ならあず、此人の持しとて鏡及び墨跡等を蔵む、其余古鏡三画を社寶とす。
末社、牛頭天王社、神主土産田安房、吉田家の配下なり。(新編武蔵風土記稿より)
高砂八幡神社所蔵の文化財
- 八幡神社獅子頭雌雄一対(市指定有形文化財)
この雌雄一対の獅子頭は、高さ八十三センチ、幅八十センチ、奥行八十七センチもあり舞に使われる獅子頭と比較すると、大型で重量もあり、獅子の胴衣をつける穴もなく、獅子頭として神幸に供奉したものである。しかし、現在では山車に乗せて曳いたという以外に伝承は残っていない。
かかる大型の頭では、重量の関係もあり彫技に変化をつけることは至難であるが、江戸末期の平面的な技法によって構成されている。この彫工も男獅子の角には、かなり苦心したらしく宝珠との釣り合いもあり、中央に一角の太い角は、獅子の頭部の一部が岩のように盛り上がったごとく彫り込んであるが、獅子の角としては珍しい手法である。塗りは、布着せ黒漆塗りとし、唇・鼻の穴・舌は朱漆塗り。巻毛・耳・宝珠等は金箔押とし保護のため生漆をかけてある。本体は寄木工法からなり、材は檜であろう。歯は上顎から二本の牙がでて歯の並びに変化を与える古い手法を用いている。
このような大型の獅子頭は、遺構も少な貴重なものである。(草加市教育委員会掲示より)
高砂八幡神社の周辺図