三ツ井戸大師堂。奥多摩新四国霊場八十八ヶ所
三ツ井戸大師堂の概要
寺院の三ツ井戸大師堂は、所沢市西所沢にある大師堂です。三ツ井戸大師堂の創建年代等は不詳ながら、当地を通りがかった旅僧の指導により井戸を掘り出すことができたことから、旅僧が弘法大師(の生まれ変わり?)ではないかということで、井戸の傍らに弘法大師を祀ったといいます。奥多摩新四国霊場八十八ヶ所48番です。
山号 | - |
---|---|
院号 | - |
寺号 | 大師堂 |
住所 | 所沢市西所沢1-26 |
宗派 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
三ツ井戸大師堂の縁起
三ツ井戸大師堂の創建年代等は不詳ながら、当地を通りがかった旅僧の指導により井戸を掘り出すことができたことから、旅僧が弘法大師(の生まれ変わり?)ではないかということで、井戸の傍らに弘法大師を祀ったといいます。
「所沢市史」による三ツ井戸大師堂の縁起
三ツ井戸
昔一人の旅僧が所沢に廻って来た時、ある一軒の家に立ち寄り、「のどがかわいて大変困っているので、どうか水を一杯下さい」と頼みました。すると機織をしていた女の人は、「それはお困りでしょう。冷い水を汲んで来ますから少し待っていて下さい。」と、気持よく言って出かけましたが、なかなか帰ってきません。長いこと待っていると、漸く帰ってきて、「どうもお待たせしました。さあどうぞ沢山おあがりなさい」と水を差し出しました。旅僧は如何にもうまそうに呑んで、茶碗を返しながら「ずい分暇がかかりましたが、どうしたわけですか」と尋ねますと、「ここは水が不便で井戸が遠くの方にあり、水汲みに大変時間がかかります」と答えました。旅僧はその水利の不便なのを憐に思い、持っていた杖で、浅くてもよい水の出る井戸の位置を三か所教えて、どこともなく立ち去りました。
そこで土地の人たちが力を合わせ、その場所に井戸を掘ったところ二米たらずで水が出てきて、どんなに日照りが続き、他の井戸の水が涸れても、この井戸だけは決して水が涸れませんでした。後になって、先の旅僧は弘法大師であったことがわかり、人々はその恩を忘れないように、井戸の近くに祠を造り、弘法大師を祀りました。(「所沢市史」より)
三ツ井戸大師堂の周辺図
参考資料
- 「所沢市史」