安養山放光院。松下豊前守房利開基
放光院の概要
真言宗智山派寺院の放光院は、安養山延命寺と号します。放光院は、鏡照が天永年間(1110-13)に草創したと伝えられ、松下豊前守房利(延宝4年1676年寂)が開基となり、教養(慶長19年1614年寂)が開山したとも秀雅(元禄13年1700年寂)が開山したともいいます。
山号 | 安養山 |
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院号 | 放光院 |
寺号 | 延命寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 上尾市上尾下754 |
宗派 | 真言宗智山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
放光院の縁起
放光院は、鏡照が天永年間(1110-13)に草創したと伝えられ、松下豊前守房利(延宝4年1676年寂)が開基となり、教養(慶長19年1614年寂)が開山したとも秀雅(元禄13年1700年寂)が開山したともいいます。
新編武蔵風土記稿による放光院の縁起
(上尾下村)放光院
新義眞言宗、郡中倉田村明星院末、安養山と號す、開山教養慶長十九年四月朔日寂す。
地蔵堂(新編武蔵風土記稿より)
「上尾の神社・寺院」による放光院の縁起
寺伝によれば、天永年間(1110-13)鏡照の草創といい、また松下豊前守房利(延宝4年=1676寂)が開基となり、秀雅(元禄13年=1700寂)を開山として草創とも伝える。「新編武蔵風土記稿」には開山は教養(慶長19年=1614寂)とある。(「上尾の神社・寺院」より)
放光院所蔵の文化財
- 木造宝冠阿弥陀坐像(市指定文化財)
- 松下豊前守房利の供養塔(市指定文化財)
木造宝冠阿弥陀坐像
放光院は、真言宗智山派の寺で、寛永年間(1624~1644)に上尾下村を賜り、明治まで代々領知していた旗本・松下氏の菩提寺である。この阿弥陀如来坐像は、放光院の本尊で、像高46.7cm、阿弥陀如来の定印である上品上生(両手とも第1指と第2指の指先を接して膝上に組む)の印相である。通常、如来像は衣1枚を着けただけの姿で表わされるが、頭に宝冠をかぶり、瓔珞(首や宗を飾る装身具)、臂釧(腕を飾る装身具)、椀釧(手首を飾る装身具)を着けるなど、密教思想の影響を大きく受けた姿をしているのが特徴である。また、蓮台の下に密教の代表的な法具である五鈷杵を2本組み合わせたものが置かれている。(上尾市教育委員会掲示より)
放光院の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「上尾の神社・寺院」(上尾市教育委員会)