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日乗院。上尾市柏座にある真言宗智山派寺院

日乗院の概要

真言宗智山派寺院の日乗院は、西光山長福寺と号します。日乗院は、道法上人が元暦2年(1185)に草創したとも、圓作法印が永正元年(1504)に創建したともいい、江戸期には寺領10石の御朱印状を拝領していました。足立新秩父三十四ヶ所霊場5番です。

日乗院
日乗院の概要
山号 西光山
院号 日乗院
寺号 長福寺
本尊 十一面観世音菩薩
住所 上尾市柏座3-6-2
宗派 真言宗智山派
葬儀・墓地 -
備考 -



日乗院の縁起

日乗院は、道法上人が元暦2年(1185)に草創したとも、圓作法印が永正元年(1504)に創建したともいい、江戸期には寺領10石の御朱印状を拝領していました。

新編武蔵風土記稿による日乗院の縁起

(柏座村)日乗院
新義真言宗、上尾村遍照院の末、西光山長福寺と號す、寺領十石の御朱印を賜へり、本尊十一面観音を安ず、當寺は元暦二年道法上人の草創なりとも、又法印圓作永正元年起立なりとも傳へてたしかならず。
大師堂。
鍾樓。承應四年になりし鐘をかく。(新編武蔵風土記稿より)

「上尾の神社・寺院」による日乗院の縁起

「新編武蔵風土記稿」によると、元暦2年(1185)道法上人の草創、或いは法印円作永正元年(1504)の起立とも伝える。寺伝「相承血脈」には、永正元年弘尊の開基で、円作は3世としてある。相承によれば遍照院9世定椿の次に弘尊を置いており、定椿の弟子弘尊が遍照院から分かれて創建したものであろう。朱印10石(「上尾の神社・寺院」より)


日乗院所蔵の文化財

  • 十一面観世音菩薩立像(市指定文化財)
  • 絹本着色不動明王図(市指定文化財)

十一面観世音菩薩立像

密教の影響を受けた、いわゆる変化観音の一つである十一面観世音菩薩で、真言宗日乗院の本尊である。この木造の「十一面観世音菩薩立像」は像高90.6cmで、頭上の阿弥陀如来と正面の化仏が失われているが、二臂(腕)で右手は垂下し、左手は蓮華をさした水瓶を持つ。
像本体にある墨書銘により、享保四(1719)年に仏師・藤原吉典により製作されたことが判明しており、江戸時代の製作ながら鎌倉様(寄木造・玉眼)を受け継ぐ均整のとれた美しい像容を示している。
なお、宝冠や持物は、造立当時のものではなく後に付け加えられたものである。(境内石碑より)

絹本着色不動明王図

「絹本着色不動明王図」には、髪を左に垂らし、右手に剣、左手に羂索を持ち、火焔光を負い、憤怒の形相をして岩座の上に立つ不動明王が中央部に描かれている。さらに不動明王の右側には制吒迦童子、左側には矜羯羅童子が立つ。図の全体の大きさは縦122cm、横53cmで、古色を帯びていつがその姿は威厳が保たれている。
肉身朱色の制吒迦童子は両手で棒を持ち、地に棒を立てて頭を右へ傾けている。一方、肉身白色の矜羯羅童子は、つま先を開き気味に立ち、顔をやや上法に向けている。左手に独鈷を水平に持ち、右手を下方に下げている。
作者は不詳であるが、室町時代の作と推定されている。この不動明王図は、真言宗日乗院住職・星野氏蔵の密教画で、中世仏画がわずかしか残されていない上尾市にとって貴重な作品である。(境内石碑より)

日乗院の周辺図

参考資料
  • 「新編武蔵風土記稿」
  • 「上尾の神社・寺院」(上尾市教育委員会)