佛頂山楞厳寺。上尾市瓦葺にある曹洞宗寺院
楞厳寺の概要
曹洞宗寺院の楞厳寺は、佛頂山安養院と号します。楞厳寺は、喜翁(永禄7年1564年寂)が開山したといいます。
山号 | 佛頂山 |
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院号 | 安養院 |
寺号 | 楞厳寺 |
本尊 | 聖観世音菩薩像 |
住所 | 上尾市瓦葺1043 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
楞厳寺の縁起
楞厳寺は、喜翁(永禄7年1564年寂)が開山したといいます。
新編武蔵風土記稿による楞厳寺の縁起
(上瓦葺村)楞厳寺
曹洞宗、原市町妙厳寺末、佛頂山と號す、開山喜翁永禄七年二月八日寂す、本尊正観音を安置す。
鐘樓。近年鑄造の鐘をかく。(新編武蔵風土記稿より)
「上尾の神社・寺院」による楞厳寺の縁起
「新編武蔵風土記稿」によれば開山喜翁は永禄7年(1564)寂とあるから、それ以前の草創と見られる(その2年前とも伝える)。(「上尾の神社・寺院」より)
楞厳寺所蔵の文化財
- 弘長板碑(市指定文化財)
弘長板碑
板碑は「板石塔婆」「青石塔婆」ともいい、鎌倉時代に浄土教の発生と地方への進展に合わせて関東を中心に爆発的に出現する。多くは武士階級による供養塔として造立され、その後一般に広がった。
埼玉県は、残存する板碑が約2万7千基あり、板碑の宝庫として知られている。国内で最古の板碑は、熊谷市(旧大里郡江南町)にある嘉禄三(1227)年銘の阿弥陀三尊板碑で、国内最大の板碑は長瀞町野上にある釈迦一尊種子板碑である。
上尾市内に残存する板碑は約750基あり、市内最古の板碑が楞巌寺の弘長板碑である。高さ105cm、幅35.8cm、連座上に阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」が薬研彫されている。その下に「弘長元年九月二十一日」(1261年)の紀年銘があり、国内最古の嘉禄銘板碑より30年余り後に造立されたことが分かる。全高に比べて、幅が広く、厚みもあり、初期板碑の特徴をよく表している。(上尾市教育委員会掲示より)
楞厳寺の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「上尾の神社・寺院」(上尾市教育委員会)