大谷瓦窯跡。瓦を生産するために造られた窯跡
大谷瓦窯跡の概要
大谷瓦窯跡は、東松山市大谷にある名所旧跡です。大谷瓦窯跡は、寺院建築に使用される瓦を生産するために造られた窯跡で、昭和30年に二基が調査され、保存状態が完全だった一号窯跡が保存されています。昭和33年国文化財に指定されています。
旧跡・名所名 | 大谷瓦窯跡 |
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みどころ | 国指定文化財 |
入場時間 | - |
入場料 | 無料 |
住所 | 東松山市大谷2192-1 |
備考 | - |
大谷瓦窯跡の由緒
大谷瓦窯跡は、寺院建築に使用される瓦を生産するために造られた窯跡で、昭和30年に二基が調査され、保存状態が完全だった一号窯跡が保存されています。
東松山市観光協会掲示による大谷瓦窯跡について
大谷瓦窯跡
瓦が多量に生産されるようになるのは、寺院建築が盛んになる飛鳥時代からです。奈良時代から平安時代には、各国に建立された国分寺やその他の寺院が盛んに建立されたので、各地で瓦が生産されるようになります。大谷瓦窯跡もその頃つくられたものです。瓦を焼く窯は「登り窯」です。傾斜地を利用し斜めに高く穴をあけ、下の焚き口で火をもやし、還元熱を応用し高熱を得るよう工夫されています。この窯跡も三十度の傾斜角を有しています。高熱に耐えられるよう火床は粘土を積み固め、側壁は完型の瓦を並立して粘土で固定し、床面は粘土と粘板岩の細片をまぜて固め段を作るなど、補強が慎重に行なわれています。
大谷瓦窯跡は昭和三十年五月に、二基調査されました。保存がほぼ完全であった一号窯跡が保存されています。出土遺物は平瓦が大部分で、竹瓦が数個と蓮華文のある瓦当一個が発見されています。(文化庁・埼玉県教育委員会・東松山市教育委員会掲示より)
大谷瓦窯跡の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」