観音院。比企郡鳩山町大豆戸にある真言宗霊雲寺派寺院
観音院の概要
真言宗霊雲寺派寺院の観音院は、五輪山と号します。観音院の創建年代等は不詳ながら、新編武蔵風土記稿では理観が宝暦年間(1751-1764)に開基したと記し、郡村誌では当地の村民宮崎熊蔵が享保18年(1733)に開基したと記しています。
山号 | 五輪山 |
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院号 | 観音院 |
寺号 | - |
本尊 | 正観音像 |
住所 | 比企郡鳩山町大豆戸366 |
宗派 | 真言宗霊雲寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
観音院の縁起
観音院の創建年代等は不詳ながら、新編武蔵風土記稿では理観が宝暦年間(1751-1764)に開基したと記し、郡村誌では当地の村民宮崎熊蔵が享保18年(1733)に開基したと記しています。
「近世鳩山図誌」による観音院の縁起
大豆戸村の観音院
真光寺の東約二百五十メートルにあり、立地環境を同寺と共有する。観音院は、法恩寺と本末関係を結ぶ真言宗寺院が多い中で、唯一、江戸湯島霊雲寺を本寺とする真言律宗系である。
同院開創の経緯に注目したい。『新記』によれば、宝暦年中理観開基だが、『郡村誌」では享保十八年村民宮崎熊蔵開基創建とある。五輪山と号し、本尊は正観音。山号にとられた五輪山は、雨乞い伝説の残る同村西方の山で、別名雷電山ともいう。雨乞いには、上掲真光寺の水天画像が使われたという。山号を介してニ箇寺と村民の親密な結びつきが偲ばれる。(「近世鳩山図誌」より)
新編武蔵風土記稿による観音院の縁起
(大豆戸村)
觀音院
寶暦年中理觀といへるもの建立すと云、近き頃江戸湯嶋靈雲寺の末となり、五輪山と號す、本尊正觀音を安ず、(新編武蔵風土記稿より)
観音院の周辺図
参考資料
- 「近世鳩山図誌」
- 新編武蔵風土記稿