小針新宿稲荷神社。伊奈町小針新宿の神社
小針新宿稲荷神社の概要
小針新宿稲荷神社は、伊奈町小針新宿にある神社です。小針新宿稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には小針新宿の鎮守として祀られていたものの、明治40年小針神社(境内の稲荷神社)に合祀されています。その後火事が頻発したことから、大正年間に稲荷社を再興しています。
社号 | 稲荷神社 |
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祭神 | 宇賀魂尊 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 天神講1月25日に近い日曜日 |
住所 | 伊奈町小針新宿 |
備考 | - |
小針新宿稲荷神社の由緒
小針新宿稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には小針新宿の鎮守として祀られていたものの、明治40年小針神社(境内の稲荷神社)に合祀されています。その後火事が頻発したことから、大正年間に稲荷社を再興しています。
新編武蔵風土記稿による小針新宿稲荷神社の由緒
(小針新宿村)
稲荷社
村の鎮守なり、地蔵院持。
末社氷川社。小針内宿の氷川を鎮守とす、故に遥拝のために祀れりと云。 (新編武蔵風土記稿より)
「伊奈町史」による小針新宿稲荷神社の由緒
小針新宿
稲荷神社
小針新宿全体の鎮守様は稲荷神社である。『郡村誌』では祭神を宇賀魂尊で、祭日を三月一八日としている。この稲荷神社は、『神社明細帳』によると明治四〇年五月九日に小針神社の境内社である稲荷神社に合祀されたとしている。ただし、地域では小針神社に合祀したと考えるのが一般的になっている。このとき、稲荷神社の社殿も小針神社に移している。現在の招魂社が、小針新宿の稲荷神社の社殿であった。
ところが、合祀してまもなく、稲荷様のあった場所の近所で火事が多発し、稲荷様をどかしたからではないかという話になり、稲荷様の近所の家で稲荷様の社殿を作って祀った。その後、大正年間に小針新宿全体で再建し、現在に至っている。したがって、書類上は、小針新宿の稲荷様は合祀されており、小針新宿は小針神社の氏子になっているが、別に稲荷様も昔通りに祀っているのである。
『風土記稿』によると、稲荷社は村の鎮守で、地蔵院持としている。また、この末社として氷川社が記されている。ここには「小針内宿の氷川を鎮守とす、故に遥拝のために祀れりと云」とある。この氷川社は『郡村誌』でも、稲荷神社境内にあり、祭神を素戔嗚尊、稲田姫尊としている。この氷川社についても、神社明細帳によると明治四〇年五月九日に小針神社に合祀されている。
稲荷様の役員は、二年任期の総代が四人いる。これは各字から一人ずつ選出されるもので、上と高野屋敷では家順に就任することになっている。下と新田は、組合単位で順番に就任している。総代のほか、一年交代の当番がある。
各字から二人ずつの合計八人で組織される。この当番は、初午と秋の例祭などの運営をする。小針新宿では、鎮守の稲荷様のほかにもみじ稲荷をムラ持ちであった。(「伊奈町史」より)
小針新宿稲荷神社の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「伊奈町史」
- 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)