赤井氷川社。川口市赤井の神社

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赤井氷川社。旧飛鳥山権現社

赤井氷川社の概要

赤井氷川社は、川口市赤井にある氷川社です。赤井氷川社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には飛鳥山権現社と称して赤井村の鎮守として祀られ、弘化元年(1844)に名主の平野家が大宮氷川神社を分祀し、氷川社に改めたといいます。明治40年に字谷下の神明社、字谷田の稲荷社、大字前野宿字上野の白山神社を合祀しています。

赤井氷川社
赤井氷川社の概要
社号 氷川社
祭神 素戔嗚尊
相殿 天照大御神、倉稲魂命、理姫命・伊弉諾尊・伊弉冉尊
境内社 古峰・榛名・天満赤前・稲荷・三峯・大山阿夫利、白山神社、御嶽神社
祭日 例大祭10月15日
住所 川口市赤井488
備考 -



赤井氷川社の由緒

赤井氷川社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には飛鳥山権現社と称して赤井村の鎮守として祀られ、弘化元年(1844)に名主の平野家が大宮氷川神社を分祀し、氷川社に改めたといいます。明治40年に字谷下の神明社、字谷田の稲荷社、大字前野宿字上野の白山神社を合祀しています。

新編武蔵風土記稿による赤井氷川社の由緒

(赤井村)
飛鳥山権現社。
春日白山の二座を合祀す、村の鎮守なり。聖動寺持。
末社、天神社。
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神明社
持同じ
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稲荷社
福寿院持(新編武蔵風土記稿より)

埼玉県神社庁「埼玉の神社」による赤井氷川社の由緒

氷川社(川口市赤井四八八<赤井字台>)
当地は川口市の東部に位置し、北側は大宮台地南端の台地部とそこに入り組んだ谷からなり、南側は谷から広がる低地となっている。こうした地形は谷田(やつだ)と呼ばれ、台地を流れ出る天水を利用した。この谷回では、古くから稲作が行われてきた。この谷治いの台地からは弥生時代の住居跡が数多く検出されている。
村名の赤井の名は、村内曹洞宗円通寺にあった「星の井」という仏に供える浄水(閼伽水)を汲む特別な井戸にちなんだとされる。
当社は化政期(一八〇四-三〇)の『風土記稿』に「飛鳥山権現社 春日白山の二座を合祀す、村の鎮守なり、聖動寺持、末社、天神社」と見え、当時は飛鳥山権現社と称していた。社蔵の寛文九年(一六六九)の棟札には「飛鳥白山神明三社」と見え、「別当明音寺」が社務を司っていたようである。その後、弘化元年(一八四四)に名主の平野家が大宮より氷川大明神を分祀し社名を氷川社に改めたと伝える。
棟札に見える明音寺は、『風土記稿』当時においても既に見られないが、境内地の社殿西側の小高くなった場所から、板碑の破片が出土しており、ここに寺院があったと伝えている。
主祭神は素戔嗚尊で、明治四十年の合祀により天照大御神(字谷下の神明社)・倉稲魂命(字谷田の稲荷社)・菊理姫命・伊弉諾尊・伊弉冉尊(大字前野宿字上野の白山神社)が合祀神として祀られている。(埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)


赤井氷川社の周辺図