大安寺。比企郡川島町松永にある曹洞宗寺院

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大安寺。比企郡川島町松永にある曹洞宗寺院

大安寺の概要

曹洞宗寺院の大安寺は、松永山と号します。大安寺は、岩槻光秀寺五世心翁淳泰和尚(慶長6年1601年示寂)が市野川松永橋のほとりに開山、開山後間もなく当地へ移転したといいます。江戸期には地内に鎮座していた諸社の別当を勤めていました。

大安寺本堂
大安寺の概要
山号 松永山
院号 -
寺号 大安寺
本尊 地蔵菩薩像
住所 比企郡川島町松永633
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 -



大安寺の縁起

大安寺は、岩槻光秀寺五世心翁淳泰和尚(慶長6年1601年示寂)が市野川松永橋のほとりに開山、開山後間もなく当地へ移転したといいます。江戸期には地内に鎮座していた諸社の別当を勤めていました。

境内石碑による大安寺の縁起

大安寺再建記念碑
曹洞宗松永山大安寺は岩槻城主太田氏資(一五六七年示寂)の外護寺なる岩槻光秀寺五世心翁淳泰和尚(一六〇一年示寂)の開山せし寺にて平林寺の末寺なり、当初は市野川松永橋のほとりに建立せしが開山和尚の代中に現在地に移転せしという。その後火災にて堂宇焼失す
本尊は延命地蔵菩薩にて十世単宗(一七八六年)代安永八年(一七七九年)十二月吉日寄進されしものなり、堂宇は十四世全達和尚(一八一五年示寂)代文化年間に再建され現在におよぶ
建立以来約百八十年もの歳月を経たれば老朽し、改築の声檀徒より高まり、本堂を改築し境内を整備す
平成十二年七月の佳日、本堂落慶法要を挙行し菩提寺の興隆と先祖の冥福、子孫の悠久繁栄を祈念、合掌す(境内石碑より)

新編武蔵風土記稿による大安寺の縁起

(松永村)
大安寺
曹洞宗、埼玉郡尾ヶ崎村光秀寺末、松永山と號す、此寺昔は爰より東の方、今の水除堤の外にありしが、僧心翁本山より来し住せし時、當所へ轉じて再興せし故、今是を開山となせしと、按るに、新座群野火留平林寺に載せる、永禄十年太田氏資が出せし文書に、平林寺末小見野内、於安楽寺幷大安寺、横合狼藉不可有之條云々とあれば、そのかみ平林寺の子院なりしとみえたり、恐くは心翁再興の後、光秀寺の末に屬せしなるべし、心翁は慶長六年正月廿六日寂せり、されど安楽寺にて傳ふる所は、九年十月廿六日と云、いづれか定かならず、本尊地蔵を安ぜり、(新編武蔵風土記稿より)


大安寺の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿