延命寺。市内で最も古い庚申塔
延命寺の概要
真言宗智山派寺院の延命寺は、如意山と号します。延命寺は、澄翁法印(寛永4年1627年寂)が開山、当寺の庚申塔は、寛文9年(1669)銘があり、市内で最も古い庚申塔だといいます。
山号 | 如意山 |
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院号 | |
寺号 | 延命寺 |
本尊 | 釈迦如来座像 |
住所 | 加須市馬内698 |
宗派 | 真言宗智山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
延命寺の縁起
延命寺は、澄翁法印(寛永4年1627年寂)が開山、当寺の庚申塔は、寛文9年(1669)銘があり、市内で最も古い庚申塔だといいます。
新編武蔵風土記稿による延命寺の縁起
(馬内村)
延命寺
新義眞言宗、正能村龍花院末、如意山と號す、開山澄翁寛永四年四月廿三日寂す、本尊大日、
地蔵堂。弘法大師の作、坐像長二尺四五寸、
鐘樓。延享四年の鐘をかく(新編武蔵風土記稿より)
「加須市の神社・寺院」による延命寺の縁起
当寺の創建年は明らかでないが、『風土記』によれば開山は法印澄翁といい、寛永四年(一六二七)四月二十三日の入寂である。
境内には、昭和五十三年(一九七八)四月から七月にかけて実施した市史編さん石仏(庚申塔)調査の時、市内で最も寛文九年(一六六九)三月二十七日在銘の庚申塔があった。この後、法印頼寿代の享保四年(一七一九)十月一日には、客殿の新築が落成している。また、現本堂の欄間には、唐獅子と牡丹の彫刻が二面あるが、その造立年代及び彫刻師名は詳かでない。
毎年八月二十三日には地蔵会が行われている。伝えによればこの地蔵菩薩像は弘法大師の作と称されている(『風土記』)。かつては、赤子の厄除け祈願のために、この地蔵尊像を担いで村内を巡行する風習があった。現在は本堂内の厨子に安置されている。
昭和十二年(一九三七)三月には、現本堂の修繕を記念した修繕記念碑が境内に建立されている。(「加須市の神社・寺院」より)
延命寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「加須市の神社・寺院」